11月号【重盛さと美 + ニコンD3000】4週目
~オフショット編

 D3000の本体価格をちょっとネットで調べたところかなり安い。ショップにもよるが、平均4万5,000円±数千円(+の方は少し幅がある)と言った感じだ。この価格帯は以前のボリュームゾーンだった、ズーム付き(少し大き目の)コンパクトデジタルカメラよりも安い。それが既にデジタル一眼レフカメラの入門機クラスになっているのは、進化のスピードが桁違いに速い証拠だろう。とは言え、レンズやストロボなどアクセサリーに関しては、デジタル用に最適化してきているが、銀塩の頃とあまり変化は無しと、惜しいところだ。

 余談になるが、並行して携帯電話のカメラ機能もかなり進化している。もちろんイメージャのサイズから、一般的なコンパクトデジタルカメラと比べてもいろいろな点で劣るもの、ケータイで撮ってケータイの液晶モニターで見る限り、もしくはLサイズプリント程度であれば、まぁそれなりに写っている。と言うのも、先日別件で、最新ケータイのカメラを使って日中、室内、夜景などを撮影したところ、驚くほどとまでは行かないが、高画素にも関わらず結構サクサク撮れ、それぞれシーン毎に最適化した絵となっていた。

 そう考えるとデジタルカメラと一言でまとめても、携帯電話からハイエンドデジタル一眼レフカメラ……と、非常に幅広い商品構成になっていることがわかる。

 話を少し戻すと、携帯電話で夜景を撮った場所は、それこそ、その場所にいる人のほとんどが何らかのデジタルカメラを使って写真を撮っていた。しかも数人は何かにカメラを固定して撮っていた人もいるが、ほぼ99%手持ちだ。こうなってくると高感度性能や手ブレ補正機能、そして暗い場所でも正確にピントを合わせるAF性能などが重要になる。

D3000 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED
ISO100 / WB:オート / F3.5 / 1/160秒 / RAW (ViewNXで現像)



 また正確にカウントしたわけではないが、使われていたカメラのカテゴリは、ほぼ携帯電話が半分、デジタル一眼レフカメラ入門機が半分といった割合だろうか。少し前より明らかにコンパクトデジタルカメラの比率が減り、二分化している雰囲気だ。こうなってくるとデジタル一眼レフカメラ入門機に相当するニコンの「D3000」や「D5000」辺りが戦略的に非常に重要なポジションとなってくる。いずれにしてもこのクラスが安価になり、そして高性能化するのはユーザーにとって悪い話ではない。次モデルではどんな進化をするのか今から楽しみだ。

actress重盛さと美AVILLA
photographer西川和久
D3000
D3000 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2009/11/27/ 12:20