8月号【桐野澪 + パナソニックLUMIX DMC-G2】2週目
~写りの良い「LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.」!


 2週目カメラの設定、上ブロックはISO100、絞りF2.8~5.6、シャッタースピード1/320~1/500秒。下ブロックはISO100、絞りF3.5~4、シャッタースピードは1/320~1/500秒。どちらもISO100であるが、F値とシャッタースピードから結構明るいことが分かる。 レンズは「LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」と比較して写りの良かった「LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.」を使用した。

 6月号でも今回のパナソニック「LUMIX DMC-G2」と同じマイクロフォーサーズの「オリンパス・ペンライトE-PL1」にEVFを付けて撮影したので、今回も「何とかなるかな……」と、撮影を始めた。AFなどのタイムラグは、どちらも似たようなものだった。実測していないので気のせいかも知れないが、AFは若干DMC-G2の方が速い感じか。

 EVFの注意点としては、例えば下ブロックのように、十分明るい被写体だと、見た目が白とびしているように表示されてしまうことだ。「露出オーバーか!」と、少し絞ったりすると、実際はアンダーになってしまう。もう1つは下ブロック左上のように、中央に大きく明るい被写体があると、周りの暗く落ち込んだ部分は、実質真っ暗に見えてしまう。この関係で普段光学ファインダーなら気が付く右側に少し写っているチェアにはまったく気が付かなかった。

 とはいえ、この辺りのことさえ何とかなれば、写りはご覧の通り。EVFやAFの性質上、動いている被写体を追うのは厳しそうだが、決め打ちで撮るような写真に関しては、「もはや一眼レフカメラの必要は無いかも!?」と思ってしまうほど。LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.と組み合わせたこのコンパクトさで、これだけ撮れれば十分だろう。

 AWBは現像時に微調整しているが、撮影時に生成されるJPEGも含め、精度と安定性は高く、色が転んでしまったカットは1枚も無かった。考えてみれば今年になってからもう8台カメラを使っていることになるが、好みの問題はあるとはいえ、基本性能で「これは……」と思ってしまうような部分が無くなりつつある。特に入門機にこの傾向が強い。

 1つ興味深かったのは、イメージャーは4:3、液晶モニターは3:2となっていることだ。今回はもともと3:2で撮影しているので気にならなかったが、4:3で撮ると液晶モニターのサイズに対して少し小さく映ってしまう。ちょうど先月号は、キヤノン「EOS Kiss X4」で「新搭載の新比率ワイド型」と書いたばかりなので、ちょっと面白かった。多分、どちらも動画撮影を見越した比率なのだろう。

 澪ちゃん、撮影日の前の晩(数時間前)は収録でほとんど寝れず、この撮影後はゆっくりできるのかと思ったら、漫画の締め切りと、かなりヘビーでしかも激暑の数時間。にも関わらず元気一杯。かなりパワフルな女の子だ(つづく)。

actress桐野澪@AVILLA
photographer西川和久
LUMIX DMC-G2
LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2010/8/13/ 00:00