写真で見るキヤノン「EOS M」(β機)

~PowerShot S100とのサイズ比較も
Reported by 本誌:武石修

 キヤノンが9月中旬に発売する「EOS M」のβ機をお借りできたので外観写真などをお伝えする。

EF-M 22mm F2 STMを装着したEOS M

 EOS Mは「小型・軽量と高画質を両立」したとする同社初のノンレフレックス(ミラーレス)カメラ。掲載したデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X6i」と比べるとその小ささがおわかり頂けるだろう。パンケーキレンズ(EF-M 22mm F2 STM)を付ければ、少し大きめの高級コンパクトデジタルカメラといった趣だ。

 デザインにもEOSのこだわりを注いでおり、今回掲載したブラックはEOS上級機と同じ高耐久の塗装だという。また、シャッターボタン部分の独特のえぐれた形状もこれまでのEOSシリーズを意識したもので「ぜひ注目して欲しい」(キヤノン常務取締役 イメージコミュニケーション事業本部長の真栄田雅也氏)というほど力が入った部分だ。

 液晶モニターはタッチパネル式で、EOS Kiss X6iとほぼ同様のタッチ操作が可能。静電容量式でかつマルチタッチが可能となっており、2本指による画像の拡大縮小といった再生も行なえる。

 今回の記事では、まだ性能評価ができない個体をもとにしている。実写画像なども含めた詳細なレポートは後日お伝えする予定だ。

本体

タッチパネル式液晶モニターの採用で、操作ボタンをEOS Kiss X6iに比べて約35%削減している
マウント部。3本爪のバヨネット式。電子接点はEFマウントの8本から1本増えているAPS-Cサイズのセンサーを採用
シャッターボタンと同軸のダイヤルでモードを切り替えるシャッターボタン部分はえぐられた形状になっており、指を自然に置けるようにしたという
試してみると、シャッターボタンが真上にあるよりも押しやすい印象だった
Canonロゴは彫り込み一方EOSロゴはグレーのプリント
適度な盛り上がりの指掛かりがある。従来のEOSのラバーに比べると硬質な素材だった親指を置く部分も指の収まりは良かった
背面には十字キーの周囲に電子ダイヤルを備えるボディ左上にステレオマイクを装備。今回から大きな音の音割れを防ぐアッテネーター機能を新搭載。マニュアルの録音レベル調整も可能
ホットシューは従来のEOSと同じ接点のためストロボやGPSユニットなどが共用できるボディの厚み方向の中央付近に撮像面を表すマークがある。フランジバックは18mmだ
HDMI端子やマイク端子も装備バッテリー及び記録メディア室
充電器とバッテリーは新型にバッテリーはEOS Kiss X6i用の「LP-E8」(左)よりも小型になった
同梱のストラップ。従来のEOSに同梱されていたストラップの幅を狭くしたもののようだEOS Mのストラップ取り付け部は新方式になった
ストラップが360度回転するので取り回しは良さそうだ。ロックと解除はコインでつまみを回して行なう。レンズにストラップ穴の無いEFレンズであれば、どのレンズを装着した場合でも耐えられるという
裏側から見たところ(ロック解除状態)同ロック状態
ボディキャップをしたところ
レンズキャップ

メニュー画面など

インフォメーション表示画面のアイコンをタッチで操作できる

レンズ

EF-M 22mm F2 STM(左)とEF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM(右)マウント比較。左からEFマウント(EF 24-70mm F2.8 L USM)、EF-Sマウント(EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM)、EF-Mマウント(EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM)

・EF-M 22mm F2 STM

電源を入れると鏡胴が少しせり出す

・EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM

広角端時望遠端時
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II(左)との比較

マウントアダプター「EF-EOS M」

三脚座は金属のダイキャスト製で、着脱可能
EOS Mに装着したところ
EF 24-70mm F2.8 L USMの装着例。カメラよりも重いレンズを装着した場合は、レンズを持って持ち運ぶ
EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USMの装着例

サイズ比較

・EOS Kiss X6i(右)との比較

・PowerShot S100(右)との比較






武石 修

2012/7/26/ 00:00