特別インタビュー / サンディスク エクストリーム ポータブル SSD

いちはやく使ってみた YUTAKAさん(スポーツ写真家)に聞く

1分1秒が大切!高速転送がタイトなスケジュールをフォローしてくれる

スポーツ写真家のYUTAKAさん(アフロスポーツ所属)。サンディスク エクストリーム ポータブル SSDの使い勝手の良さに終始笑顔。

“撮影現場のポーターブルHDDをSSDに置き換える”−−そんなミッションの元に生まれた「サンディスク エクストリーム ポータブル SSD」。いちはやく試したプロフォトグラファーから、その実力を聞き出すのがこの連載の目的だ。

絶対に失いたくない撮影データの保存先として、この製品ではHDDではなくSSDを採用。高速かつ信頼性が高く、さらに軽量薄型のエクストリーム ポータブルSSDは、ロケ先でのバックアップ作業に、どんな変化をもたらすのか。

今回はプロスポーツの撮影で世界を飛び回るYUTAKAさん(アフロスポーツ所属)に、発売前に試してもらったエクストリーム500の印象を尋ねてみた。

(聞き手:曽根原昇)

小型軽量なので移動のときに便利

−−YUTAKAさんはすでにエクストリーム500をお使いと聞きました。最近のどちらの撮影で使われましたか?

スペインのバルセロナでフィギュアスケートのグランプリファイナルの撮影をしていました。つい一昨日帰ってきたところです。

−−かなり盛り上がった大会でしたね。エクストリーム500の240GBモデル、体感での転送速度はいかがでしたか?

ものすごく速かったです。ポータブルHDDと比べると体感で3倍以上は速かったと思います。

撮影現場ではあまり細かい数値まで気にする余裕は実際ありませんけど、それでも使ってみると「うわっ!速い!」と思える圧倒的な速さを感じましたよ。

サンディスク エクストリーム500 ポータブル SSD。ラインナップ中、最もベーシックな製品。容量は120GB・240GB・480GBの3種類。店頭予想価格は1万5,000円前後、2万円前後、3万5,000円前後の見込み。

−−YUTAKAさんが撮影されているスポーツの分野ですと、1回の撮影で撮る画像の総数はどのくらいになるのですか?

1回の撮影といっても、1日で終わる場合と、長期に及ぶ場合があります。今回のバルセロナでは1週間JPEGのみの撮影で、おおむね170GBくらいになりました。ですから、使っていた240GBのモデルで容量としては足りることになります。

ただ、われわれの分野ですと撮影枚数が膨大で、今回の現場より前に撮影した未処理のデータがあったり、急に(撮影先で)クライアントから過去の画像を求められることがあったりしますので、以前の撮影データも常に持ち歩く必要があるのです。

そうした「一定の過去の撮影データ」と「今回の現場の撮影データ」を合わせると、かなり膨大なデータ量になってしまい、その意味では240GBだと容量不足になってしまいます。

−−YUTAKAさんの撮影スタイルを全てサポートするには、480GBなど240GBより上の容量のモデルが必要ですね。

そうですね、転送速度は素晴らしいので、今のところエクストリーム500(240GB)を1個と容量の大きなポータブルHDD1台とを併用しています。

−−ポータブルHDDと比べて大きさや耐衝撃性はいかがでしたでしょうか?

ポータブルHDDとは比べ物にならないくらい小さく軽いので便利ですね。機材をもって移動するような時には本当に重宝します。

耐衝撃性については、われわれの撮影現場はアウトドアのように過酷なことはそれほどないので、過度には必要としません。でも、慌ただしい現場で落としてしまったり、ぶつけてしまったり、という可能性も考えられますので、やっぱり衝撃性は高い方がありがたい。安心感があります。

−−YUTAKAさんの撮影現場ですと、エクストリーム500はどのような場合に強みがありますか?

スポーツ撮影の現場ですと、クライアントに画像を渡すときに一番便利だなと感じます。僕の場合ですと、カメラのメモリーカードから、いったんすべての画像をパソコンに移して、そこから必要な画像をエクストリーム500に移して、さらにそれをクライアントに渡します。転送速度が速いのでPCでの作業も速くなりますし、小さくて軽いのでクライアントに渡す負担も小さい。

−−必要なだけの画像をクライアントに渡すだけで、エクストリーム500ほどの大容量が必要になるのですか?

例えば、この前のフィギアスケートの撮影の場合でしたら「羽生結弦選手の写っている画像が全て欲しい」といったクライアントからの要望があったりする訳です。当然、画像を渡すためのメディアも相応の容量が必要になります。

1分1秒でも惜しい撮影スケジュール。高速転送がありがたい

−−そうした撮影データの保存や複製といった作業は、撮影現場で行うのですか?

はい、撮影現場でも保存作業をします。具体的には現場で可能な作業は現場でメドをつけて、宿に戻ってからまた続きの保存や複製の作業をしています。

−−すると、撮影現場日入ってから宿に戻って寝るまでかなりの長丁場になりそうですね。

今回のバルセロナですと、朝10時から選手の練習風景の撮影が始まり、試合が終わるのが夜の23時時、0時くらいまではプレスセンターで作業をして、それから宿に戻ってまた画像保存などの作業を続けて、終わった時間はだいたい3時30分といったところでした。

−−先ほどスポーツ撮影にアウトドアのような過酷さはないとおっしゃっていましたが、お話を聞く限りすごく過酷な撮影だと思いますが……

会場に入って撮影の場所を決めてしまえば、体力の限界に挑むみたいな過酷さはありませんが、拘束時間や大量な画像の処理という意味ではかなり過酷な撮影ということになりますね。

こちらは防滴タイプのサンディスク エクストリーム510 ポータブルSSD。容量は480GB。店頭予想価格は3万8,000円前後の見込み。
上位モデルのサンディスク エクストリーム900 ポータブルSSD。SSDを2台搭載したRAID-0構成の製品で、インターフェイスにUSB Type-Cを採用。HDDと比べて転送速度は9倍と高速だ。容量は480GB、960GB、1.92TB。店頭予想価格は4万5,000円前後、7万5,000円前後、12万円前後の見込み。

−−現場での撮影はもちろんですが、宿に戻ってからの保存作業も大変そうですね。撮影データの転送中に眠くなってしまうようなことはありませんか?

それはもちろん眠いですよ。今回のフィギアスケートの撮影はまだいい方で、これがオリンピックとなると、それこそ1日に2時間くらいしか睡眠時間がない。そうなると撮影データの転送速度が遅くては、現実的に睡眠時間どころかバックアップをとる時間もなくなってしまいます。

ほんとうに1分1秒でも時間が惜しい。ちょっとでも転送速度が速いなら、それほど嬉しいことはありません。

特にオリンピックの場合は、チームを組むアフロスポーツのメンバーで、それぞれがその日に撮影した画像をその日のうちにフォトディレクターに渡さなければなりません。そんな時にこそ、エクストリーム500の4倍のスピードが生かされるだろうなと思います。

必要な画像を移す時に、ポータブルHDDだったら30分以上かかっていたものが、エクストリーム500なら10分以内に終了してしまうのですから、その分、われわれも睡眠時間を多くとることができる。撮影は翌日もそのまた翌日も続くので、これはとても重要なことです。

−−容量については先に240GBではやや不足かもしれないというお話をされていましたが、480GBモデルも発売されるようです。そちらでしたらスピード重視でエクストリーム500の2台体制も考えられるのではないですか?

これまでポータブルSSDを使わなかったのは、ポータブルHDDに比べて価格が高いという問題があったからです。しかし、SSDの価格もこなれてきて現実的になってきたところで、今回のエクストリーム500シリーズが登場しました。これは今後の撮影データに対して最適な保存スタイルを考えなければいけません。

−−今年のオリンピックが楽しみですね。

そうですね、楽しみです(笑)。デジタルカメラの画素数も年々多くなってきているので、スピードが速く、容量の割に小さなエクストリーム ポータブルSSDには期待しています。

CP+2016でトークショーがあります!

カメラと写真のワールドプレミアショー「CP+2016」では、サンディスクも各種新製品をデモするべくブースを設けます。

そしてステージでは、プロカメラマン集団「エクストリームチーム」のメンバーによるトークショーやセミナーが連日開催される予定。

詳しくはサンディスク CP+2016 イベント情報のページでご確認ください!

協力:サンディスク株式会社

曽根原昇

(そねはら のぼる)信州大学大学院修了後に映像制作会社を経てフォトグラファーとして独立。2010年に関東に活動の場を移し雑誌・情報誌などの撮影を中心にカメラ誌等で執筆もしている。写真展に「エイレホンメ 白夜に過ぐ」(リコーイメージングスクエア新宿)など。