特別インタビュー / サンディスク エクストリーム ポータブル SSD

いち早く使ってみた中井精也さん(鉄道写真家)に聞く

HDDに代わるバックアップの救世主!海外ロケで助かった点とは?

中井精也さん。手に持っているのがサンディスク エクストリーム ポータブル SSDだ。

プロのフォトグラファーにとって、撮影したデータは失われてはならない大事なものだ。そのため、ロケ先で何重ものバックアップをとるフォトグラファーは多い。その際ノートPCに加えて、コストパフォーマンスに優れるポータブルHDDがよく使われているのはご存知の通りだ。

サンディスクが2月から順次出荷を開始する「エクストリーム ポータブル SSD」シリーズは、そのポータブルHDDを置き換えるべく登場する、画期的なバックアップデバイスだ。ポータブルSSDはこれまでもニッチなアイテムとし存在していたが、サンディスクはこれをフォトグラファーに向けに新開発。写真家の意見を取り入れて製品化したという。

バックアップデバイスもHDDからSSDへ−−本連載では、先行してエクストリーム ポータブルSSDを体験したプロフォトグラファーたちに、そのメリットを聞いてみた。

第1回目は、鉄道写真でおなじみの中井精也さんが登場。さっそく海外ロケで使用してみたという中井さん、その感想とは?

(聞き手:曽根原昇)

サンディスク エクストリーム500 ポータブル SSD。ラインナップ中、最もベーシックな製品。容量は120GB・240GB・480GBの3種類。店頭予想価格は1万5,000円前後、2万円前後、3万5,000円前後の見込み。

小型軽量でかさばらない ポーチにも入る薄さがお気に入り

−−発売前のエクストリーム500をいち早くお使いとのこと。どのくらいの期間使われましたか?

中井氏:2か月程になります。日本はもちろん海外の撮影にも持っていき、ついこの間のミャンマー、インドネシアでのロケにも持って行きました。合わせて10日間くらいの行程です。いまここにあるエクストリーム500は、実際にミャンマーとインドネシアを旅したポータブルSSDなのですよ。

−−ロケ先でのバックアップには、ポータブルHDDをお使いですよね?

以前から2台のポータブルHDDを使っています。1台だと盗難や紛失、故障の心配があるからです。今回は1台のポータブルHDDに加え、240GBのエクストリーム500に撮影データを保存しました。

−−ポータブルHDDとはいえ、2台だとそれなりにかさばりそうですね。

海外に行くときは必ずこのポーチを持っていき、ここにパスポートや国際免許証などを入れています。正直、ポータブルHDDだとこのポーチに入れて持ち歩くにはちょっと大きいので、別のバッグに入れて持ち歩いていました。

それがエクストリーム500なら、こうしてポーチの前面のチャックのところに入ります。薄くて軽い、これはすごく助かりますよ。端子やカバーも扱いやすいデザインです。ケーブルも短いので、さっとポーチに楽に収納できます。

中井さんが海外ロケで愛用するポーチ。エクストリーム500はこのポーチにするっと入る。

−−えっ?バックアップしたデータを携帯するのですか?

せっかく2つに分けた撮影データを、どちらもホテルに置いて盗難にあったら意味がないですよ(笑)。1つはホテルに、1つは身に着けるようにしています。

飛行機に乗るときなど、これまでよりずっと簡単に身に着けて持ち込めるのでとても便利でした(もうひとつのバックアップはスーツケースに)。しかも耐衝撃性能があるので、落としたりぶつけたりしても安心。携帯できるバックアップデバイスとして、本当に助かります。

ロケの時だけでなく、大切な画像をこれに入れて常に持ち歩いていれば、家が火事、なんて最悪の場合でもデータは守ることができる。そんな使い方も考えられますね。

圧倒的に高速 面倒な作業が格段に早くなった

−−サイズ以外にSSDの魅力とは何でしょう。

HDDだとディスクが回っている訳ですけど、回っているものってどうしても衝撃が気になるし、寿命もSSDに比べて短いと思います。SSDは稼動部分がないので、HDDより安心感は高いです。

撮影したデータは写真家にとって自分の命の次に大切なものです。パスポートをなくすより画像データを失う方が受けるダメージが大きいので、耐久性、信頼性が高いのは、なにより心強いです。

−−速度面ではいかがでしょう。

明らかに速いです。バックアップの時はノートPCのHDDには保存せず、SDカードスロットからUSB接続したポータブルHDDへそのままコピーしています。今回のロケでも同じようにエクストリーム500へと画像をコピーしましたが、3〜4倍程度は速いと感じました。

−−1日の撮影では何枚程度の写真を撮ることになりますか?

64GBのメモリーカードを1日に1枚から2枚分撮り、それがひとつの国で5日間くらい続く感じです。転送速度が速いのはとても助かりますね。

−−ホテルでバックアップ作業をされるのですか?

はい、撮影が終わって、宿に戻ってからバックアップします。面倒でも必ずやらなければいけない作業が格段に速く終わるのは嬉しいですね。バックアップが速く終わることで寝る時間を確保できるのは、体力を使う海外ロケでありがたいことです。それに、USBの電力供給が不安定なPCでも、消費電力の大きいHDDと違って駆動しない心配もいらない。

あと、自宅ではNASにすべての画像を保存していますが、大量の画像をセレクトしたりするときは、いったん必要な画像をこのエクストリーム500に写して閲覧するようになりました。書き込みも読み込みも断然速いので、PCで画像を扱う作業もスムーズになるからです。

防滴タイプにも期待大

−−今回使われた240GBだと、少し容量不足ということになりませんか?

そうなんですよ。本音を言えば、僕の撮影内容だと500GBクラスの容量が2つ欲しいところです。

−−エクストリーム500には、120GB・240GB・480GBと3タイプがラインナップされる予定とのことです。

そうなんですね!それなら480GBを2つで僕の撮影はほぼ大丈夫ということになります。今回は240GBを1つと、ポータブルHDD1つの2台体制で撮影データを保存していましたが、480GBのSSDが2つなら、転送速度も断然速くなる。発売されたら、僕、480GBを買いますよ(笑)

−−使っていて感じた不満や要望などはありましたか?

中井氏:不満点は特にないのですけど、これで防水だったらさらに良いなと思います。エクストリーム500でも耐衝撃性があるので普通に使う分には問題ないと思いますけど、撮影中に突然雨に降られたり、熱帯の国では湿気が多かったり、寒暖の差が激しくて結露したりとか、僕の撮影だと水に注意しなければいけないことが多い。実際に湿気が多い場所で、運悪くHDD内のデータを飛ばしてしまった苦い経験もあって、その時は何とか復旧ソフトでデータを救出できましたけど、やっぱり防水機能は欲しい。

−−同時発表の「エクストリーム510」は防滴仕様で水に強いです。しかも容量は480GBだそうです。

ああ、それなら僕の要望はすべてクリアです。ますますいいですね。

こちらが防滴性能を有するサンディスク エクストリーム510 ポータブルSSD。容量は480GB。店頭予想価格は3万8,000円前後の見込み。
他にもSSDを2台搭載したRAID-0構成の製品も。サンディスク エクストリーム900 ポータブルSSDは、インターフェイスにUSB Type-Cを採用。HDDと比べて9倍の転送速度を実現する。容量は480GB、960GB、1.92TB。店頭予想価格は4万5,000円前後、7万5,000円前後、12万円前後の見込み。

−−中井さんから全国の鉄道写真ファンに向けて、メッセージをお願いします。

僕は最近、3,000万画素や4,000万画素の高画素なデジタルカメラを使い、RAW+JPEGで撮影していて、しかも撮影現場では絶対にデータを消さない。だからデータはどんどん大きくなっていくけど、このシリーズなら容量的にも選択肢が多くて問題ないですし、しかも、軽く小さく、速くて衝撃にも強い。日本や世界を回る、鉄道写真の撮影にはすごくオススメできるポータブルSSDだと思います。

CP+2016で中井精也さんのトークショーがあります!

いよいよ2月25日に開幕する、カメラと写真のワールドプレミアショー「CP+2016」。会期中のサンディスクブースでは、プロカメラマン集団「エクストリームチーム」のメンバーによるトークショーやセミナーが開催されます。

トークショーにはエクストリームチームメンバーのひとり、中井精也さんももちろん登場。撮影の裏話やテクニックに加えて、このインタビューで大絶賛のエクストリームポータブルSSDについても、貴重な体験談が聞けそうです。

詳しくはサンディスク CP+2016 イベント情報のページでご確認ください!

協力:サンディスク株式会社

曽根原昇

(そねはら のぼる)信州大学大学院修了後に映像制作会社を経てフォトグラファーとして独立。2010年に関東に活動の場を移し雑誌・情報誌などの撮影を中心にカメラ誌等で執筆もしている。写真展に「エイレホンメ 白夜に過ぐ」(リコーイメージングスクエア新宿)など。