ミラーレスで新品&お手軽MFレンズに挑戦!

フォクトレンダー HELIAR 40mm F2.8 編

かわいいルックスとシャープな描写 個性的な超薄型レンズ

ミラーレスカメラと相性が良いと言われているMF(マニュアルフォーカス)レンズ。特にソニーα7 IIは(そして8月7日発売のα7R IIも!)ボディ内手ブレ補正機構が内蔵されているため、それまでのα7シリーズより、MFレンズでの撮影が気軽に楽しめるカメラとして注目を浴びました。

MFレンズといえば、中古カメラ店に並ぶオールドレンズが思い浮かぶことでしょう。見た目もクラシカルでかっこいいのですが、中古品ということで、とっつきにくく感じる方も多いのではないでしょうか。

実はMFレンズには、新品で購入できる現行製品があります。中には比較的安く購入できるレンズも。

このプチ連載ではそうした手軽なMFレンズを独断で選び、自分のα7 IIに組み合わせて遊んでみました。

今回のお題は……

フォクトレンダー HELIAR 40mm F2.8

    メーカー:コシナ
    マウント:VMマウント
    焦点距離:40mm
    絞り羽根枚数:10枚
    最短撮影距離:VM-E Close Focus Adapterと併用で0.5m
    フィルター径:37mm
    最大径×全長:52×21.4mm(使用時)、52×12.6mm(沈胴時)
    重量:132g(付属品なし)
    希望小売価格:4万6,000円(税別)

Eマウント向けVMレンズ「HELIAR 40mm F2.8」が10月26日発売

撮影前の印象は……

  • 薄くて沈胴するので、持ち歩きがラクそう
  • バッグからサッと取り出してサッと撮れそう
  • 見た目がかわいいから周りから褒めてもらえそう

沈胴式で非常にコンパクト。

同じくコシナの「VM-Eクローズフォーカスアダプター」と組み合わせて使います。レンズそのものにフォーカスを合わせる機能はありませんが、クローズフォーカスアダプターがその代わりを務めてくれる仕組みです。

コンパクトなので、α7 IIに付けっぱなしにしてお散歩カメラとしても。外観も個性的でかわいいのです。

撮ってみました

※作例はすべてクリエイティブスタイル:コントラスト+3、彩度+3、シャープ+3で撮影しています。

試しにF4で撮ってみました。すごくシャープです。

α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F4 / 1/40 / 0EV / ISO50 / 40mm

こちらもF4。

α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F4 / 1/80 / 0EV / ISO50 / 40mm

ここから先はすべて絞り開放です。周辺光量落ちがあり、ちょっとレトロな雰囲気。

α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/80 / 0EV / ISO80 / 40mm
α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/40 / 0EV / ISO400 / 40mm
α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/40 / 0EV / ISO640 / 40mm
α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/60 / 0EV / ISO200 / 40mm
α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/50 / 0EV / ISO400 / 40mm
α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/40 / 0EV / ISO160 / 40mm
α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/50 / 0EV / ISO1250 / 40mm
α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/30 / 0EV / ISO500 / 40mm
α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/30 / 0EV / ISO500 / 40mm
α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/125 / 0EV / ISO125 / 40mm
α7 II / HELIAR 40mm F2.8 / F2.8 / 1/50 / 0EV / ISO50 / 40mm

周りからは、そのレンズ変わってるね、かわいいね、と言われました。沈胴の様子を見せると「こんなレンズあるんだ!」とウケます。持ち歩きはやはりラクでした。バッグからサッと取り出して使えるのは良いですね。

気になったのは、絞りリングがくるくるとまわりやすいこと。気付くと絞り開放にしていたつもりで実際はF8くらいになってた、ということがよくありました。

おまけ:α7 IIでMFレンズを使うときのプチテクニック(手ブレ補正設定)

α7 IIには5軸手ブレ補正機構が内蔵されていますが、MFレンズを使うときは焦点距離の設定が必要になります。

MENUから、「手ブレ補正設定」を選択。

「手ブレ補正焦点距離」を選択。

レンズの焦点距離を選んで確定。

レンズを替えたときに、つい焦点距離の設定をするのを忘れがちだったり、設定に手間取ってしまったりするので、カスタムキー設定で、自分が設定しやすい場所のボタンに「手ブレ補正焦点距離」を設定しています。

MENUから、「カスタムキー設定」を選択。

好きなボタンに「手ブレ補正焦点距離」を割り当てます。私はC4(削除ボタン)に割り当てています。

ちなみに「レンズなしレリーズ」を「許可」にするのも忘れないで。

次回は、CREATOR 85mm F2.0を紹介します!