一昨日の午後、予約していたカメラ量販店から電話連絡があり、発売日の前日にあたる昨日(10月28日)に、晴れて「ニコンD7000」ボディを購入した。実は、先月(発売日の9月18日)にキヤノンEOS 60Dを購入したんだけど、これはカメラ誌での仕事の関係で、発売日のかなり前から触ったり実写したりしてたけど(もちろん、ベータ機)、どういうワケかD7000には触れる機会がなかった。ということで、ボクにとっては、昨日がD7000との「初めての出会い」になる。
大きさ(横幅など)や全体のデザインはD90に近い印象だが、上面と背面にマグネシウム合金を採用していることもあり、大きさの割には重量感がある(本体重量はD90より70g重い約690g)。また、手にした際の剛性感もD300に近い、と思う |
新宿のカメラ量販店で購入後、急いで京王線の電車で自宅に戻り、元箱を開けて、ボディを含めた最低限必要なモノだけ(バッテリーとストラップ)を取り出し、「AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8 G」を装着。16GBのSDHCカードをダブルスロットに1枚ずつ挿入し、さっそく初実写に出かけた。といっても天候は雨……。でも、近所の神代植物公園には本格的な温室があるので、そこに行けば雨でも快適に撮影できるのである。
神代植物公園に到着後、まず温室とは逆方向にあるレストランに入り、ホットコーヒーをすすりながら、撮影前の設定を行なうことにした。……といっても、かなり遅い時刻に入場したので、急がないとすぐに閉園時間になっちゃう。そこで、細かい部分の設定は後日やるとして、ここでは最低限の設定だけやっておくことにする。ニコンが誇る、てんこ盛りOKなマイメニュー登録とかは、登録項目の選択や順番をじっくり考えながらやりたいからね。
ちなみに、ストラップ付けは自宅を出る前にやって、日付や時間の設定などは行きのバスの中でやった。え〜と、画質モードは「RAW+FINE」でOK。画質調整に関連する設定は、ピクチャーコントロール「SDスタンダード」、アクティブD-ライティング「N 標準」、高感度ノイズ低減は「NORM 標準」。今回はこの設定に統一して撮影してみよう(ホワイトバランスは変えるけど)。
あ、そうそう! AF関連の設定もチェックしとかなきゃ。D7000は、D300SとD90の中間に位置するハイスペックなモデルなので、AFも「39点AFシステム」という高い仕様になっている(D300Sは51点AF、D90は11点AF)。……で、購入時の設定ではAFエリアモード「オートエリアAF(39点)」、AFモード「AF-A」になっている。このうち、AFエリアモードは手動で選ぶ「シングルポイントAF」に設定しておかなくっちゃね……ん? どこで設定するんだっけ? カスタムメニュー内の「オートフォーカス」にはないな。あ、撮影メニューにも、セットアップメニューにも……ないなぁ。
ボクはD300とD5000を所有して使ってるけど、D300だと背面に「AFエリアモードセレクトダイヤル」があるし、D5000だとカスタムメニュー内の「オートフォーカス」に「a1 AFエリアモード」という項目がある。インフォ画面からダイレクトに設定することもできる。だが、D7000の場合は、いずれのパターンも当てはまらない。う〜ん、困った……。長年、カメラ関係の仕事をしているけど、こういった初歩的な内容で困ることって、かなり珍しいんだけどねぇ。
実は、出かける直前に、使用説明書を持参するかどうか迷ったのだが、ニコンの使用説明書は大きくてかさ張るし、雨に濡らすのも嫌だなぁ……と思って持ってこなかったのである。それに「ま、説明書がなくても、基本的なコトはわかるでしょ!」とタカを括っていたのである。まさか、こんな基本的な所でつまづくとは。トホホ……。ということで、恥ずかしながら植物園での初実写は、AFエリアモード「オートエリアAF」のままで行なった。う〜、情けない〜(苦笑)。
撮影を終えて自宅に帰り、速攻で使用説明書をチェック!! あ〜、そういうことなのネ〜。D7000には、D300シリーズやD90などと同様、マウント部の横(レンズ取り外しボタンの下)にフォーカスモードセレクトダイヤルが装備されているワケだが、そのダイヤルと一体化させた状態で「AFモードボタン」が新設されているのだ。つまり、このボタンを押しながらサブコマンドダイヤル(前ダイヤル)を回転させると「AFエリアモード」が設定でき、メインコマンドダイヤル(後ダイヤル)を回転させると「AFモード」が設定できるのだな。う〜ん、まさか、こういったありふれた機能の選択に、こんな“新ギミック”が採用されているとは、夢にも思わなかったヨ(苦笑)。
ニコン機ではお馴染みのフォーカスモードセレクトダイヤル。その中央の、少し出っ張りつつ窪んでいるのが、D7000に新設された「AFモードボタン」だ |
・初実写
・超高感度
D7000は、撮像感度域が低感度側にも高感度側にも広いのが魅力。その感度域は「ISO100〜6400」だが、増感(拡張)により「ISO25600」という超高感度も可能になる。ここでは、高感度域の描写を比較してみた。
本文でも述べたとおり、設定はいずれもピクチャーコントロール「スタンダード」、アクティブD-ライティング「標準」、高感度ノイズ低減「標準」。なお、三脚が使えない(禁止されている)温室内での手持ち撮影で、しかも曇天の夕方近くという条件。そのため、カットごとの構図がわずかにズレている点や、絞りを十分に絞り込めていない点など、あまりシビアな撮影ではないことをお断りしておきます。まあ、そのあたりのチェックは、また後日に掲載する予定ですから。
2010/10/29 18:19