交換レンズ実写ギャラリー

コシナCarl Zeiss Apo Sonnar T* 2/135

EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約5.5MB / 3,648×5,472 / 1/1,600秒 / F2 / +0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm

 このレンズは、フォトキナ2012に参考出品された一眼レフカメラ用のカール ツァイスブランドレンズで、コシナの一眼レフカメラ用のカール ツァイスレンズとしては最長の焦点距離になる。カール ツァイスレンズファンは待ち遠しかったに違いない。

EOS 6Dとの組み合わせ。発売は7月。価格は21万円。

 レンズマウントは、キャノンEFマウント(ZE)とニコンFマウント(ZF.2)の2種類を用意している。今回、キヤノン「EOS 6D」に装着してアメリカを旅してきたので、このレンズの魅力を存分に感じていただきたい。

 まず、簡単にレンズスペックを見てみよう。焦点距離は135mmで35mmフルサイズのイメージサークルをカバー。開放F値はF2と明るい大口径レンズだ。最短撮影距離は0.8mで最大撮影倍率は1:4となっている。レンズ構成は、8群11枚で異常低分散ガラスを採用したアポクロマティック設計により色収差を徹底的に除去した。加えて、9枚羽根の絞りを採用し、美しいボケ味を楽しむことができるという。

 サイズは全長107.8mm(ZE、以下同)、最大径84mmとやや大きめではあるが、ホールド感は良い。また、重量は930gとずっしりと重いが、EOS 6Dに装着すると重心はレンズ側にあるため、撮影時の体勢ではバランスもよく撮影しやすい。レンズ鏡胴は金属製で高級感があり、所有する喜びを与えてくれるに違いないだろう。

 操作感に関してはとてもシンプル。フォーカスはマニュアルのみで、AFには対応していない。ピントリングは適度なトルクがあり、非常に滑らかなため、厳密なピント合わせも容易に行なえる。撮影していてとても楽しいレンズといえるだろう。

 絞り開放では少し柔らかい印象になるが、ピント位置はシャープ。開放では、周辺の光量落ちも目立つが、味があり周辺の光量落ちが好きなユーザーにはたまらないはずだ。ただし、周辺の光量落ちが気になるユーザーは、開放から2〜3段ほど絞ればほぼ目立たなくなる。色の再現性も高く、諸収差も気になることはない。色収差が目立ちやすい、被写体の輝度差のある部分もしっかりと表現できている印象だ。開放から2段ほど絞れば非常にシャープになり、被写体のディテールまでしっかりと描写している。

 ボケに関しては、非常に柔らかくとろけるようなボケを堪能できる。スナップに限らず、ポートレート撮影でも効果を発揮するにちがいない。トータルバランスも良く、非常に優れたレンズといえるだろう。今回は、スナップ撮影をメインに旅をしたが、このレンズは使いやすく高い描写力を体感できた。望遠の圧縮効果と大口径レンズから得られる大きなボケは圧巻でイメージ通りの写真を撮影することができた。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約3.9MB / 3,648×5,472 / 1/4,000秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約5.4MB / 5,472×3,648 / 1/640秒 / F7 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約3.7MB / 5,472×3,648 / 1/4,000秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約5.8MB / 5,472×3,648 / 1/3,200秒 / F2 / +1EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約4.3MB / 3,648×5,472 / 1/3,200秒 / F2.5 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約4MB / 3,648×5,472 / 1/4,000秒 / F2.5 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約4.2MB / 5,472×3,648 / 1/2,500秒 / F2.8 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約4.9MB / 5,472×3,648 / 1/2,500秒 / F4 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約3.5MB / 5,472×3,648 / 1/160秒 / F2.8 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:日陰 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約4.1MB / 3,648×5,472 / 1/1,000秒 / F2 / +0.7EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約4.7MB / 3,648×5,472 / 1/4,000秒 / F2.8 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約4MB / 3,648×5,472 / 1/3,200秒 / F2 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約3.7MB / 3,648×5,472 / 1/400秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約3.9MB / 3,648×5,472 / 1/640秒 / F4 / +0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約4.5MB / 3,648×5,472 / 1/1,600秒 / F7 / +0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm
EOS 6D / Apo Sonnar T* 2/135 / 約3.8MB / 5,472×3,648 / 1/800秒 / F5 / +0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:太陽光 / 135mm

上田晃司

(うえだこうじ)1982年広島県呉市生まれ。米国サンフランシスコに留学し、写真と映像の勉強しながらテレビ番組、CM、ショートフィルムなどを制作。帰国後、写真家塙真一氏のアシスタントを経て、フリーランスのフォトグラファーとして活動開始。人物を中心に撮影し、ライフワークとして世界中の街や風景を撮影している。現在は、カメラ誌やWebに寄稿している。
ブログ:http://kufoto.exblog.jp/