悩める写真管理&バックアップに福音?「Googleフォト」を使いこなす

第1回:Googleフォトとは?

まだ試してない人向けに基本と導入方法を紹介

2015年5月、Googleは開発者向けイベントとして開催した「Google I/O 2015」にて「Googleフォト」を発表した。

同社ではこれまでも、クラウドを利用した写真管理サービス「Picasa」であったり、ソーシャル寄りに舵を切った「Google+」の一機能として、写真のアップロードや管理、閲覧機能を提供してきたが、ここに「Googleフォト」というサービスが加わる形となる。

Picasa
Google+

Googleフォト以前のアップロード事情

Picasaは、元々が写真データを管理するソフトウェアということもあり、写真を一括管理し、簡易的な編集や共有が行えるサービスとしてGoogleに取り込まれたという経緯がある。

写真の最大アップロードサイズは75MB、動画は10GB。ウェブアルバムの最大数は20,000個、ウェブアルバム当たりの写真と動画の最大数は2,000個。そして、保存容量の合計は写真と動画を合わせて15GBという制限が設けられている。

しかし、アップロードサイズとして「ウェブ共有に最適」を選択すると2,048×2,048ピクセルより大きい写真は、長辺が2,048ピクセルとなるようにサイズ調整されるという「制限」と、2,048×2,048ピクセルを超える写真と15分を超える動画のみが、保存容量にカウントされるという「仕様」を活かし、サイズ調整が前提となるが、事実上無制限で使えるわけだ。

なお、「ウェブ共有に最適」設定は専用のアップローダ(Picasa 3など)を使って行う。ウェブサイトから直接アップロードすると、オリジナルサイズになってしまうので注意しよう。

これはについては、Google+にアップロードされた写真でも同様のことがいえる。

つまり、約419万画素程度の写真であれば、PicasaやGoogle+にアップロードした際の容量を気にせず利用できるということでもある。

使いやすくなったGoogleフォト

一方で、新しく発表されたGoogleフォトはというと、1,600万画素までであれば容量無制限でアップロードできるという特徴がある。

現行のカメラ性能を考えれば、約419万画素は色々な意味で心許なく、いくら容量制限がないといっても、躊躇するレベルではないだろうか。

それが、1,600万画素に大幅パワーアップしたわけだ。これだけでも、Picasa/Google+ユーザーがサービスを乗換える理由のひとつになるだろう。

また、GoogleフォトはGoogle+と異なり、Google+アカウントを所有していなくても、Googleアカウントだけで利用できるという手軽さもある。

ソーシャルサービスとして展開していたGoogle+では、同じサービスの利用者同士でなければ写真を共有するといったことができにくい環境だったが、Googleアカウントを利用するGoogleフォトではもっと簡単に共有が可能だ。

そもそも「Googleフォト」とは、Googleアカウントを利用する全てのユーザーが無料で使えるクラウド型の写真・動画管理サービスだ。スマートフォン(iOS/Android)やPC(Webブラウザ)で利用でき、アップロードしたデータを、複数のデバイスで管理・編集・閲覧できる。

PCから「Googleフォト」に写真をアップロード

早速、PCで「Googleフォト」を使う場合の流れをチェックしてみよう。

まず、任意のブラウザを使って、Googleフォトにアクセスする。アクセスしたら、Googleアカウントを入力してログインしよう。

もし、Gmailなどを利用している場合は、メニューアイコンをクリックして表示される一覧から「フォト」を選択してもアクセスできる。

Googleフォトを初めて利用すると、Googleフォトの紹介スライドショーが表示される。右矢印をクリックして読み進めよう。これで初期設定は完了だ。

PCでGoogleフォトを使う場合は、とても簡単だ。画面に表示されている通り、写真や動画を“直接ブラウザに”ドラッグ&ドロップすればいい。

また、その際に「アップロードサイズ」メニューがポップアップ表示される。ここで選択できるのは、「高品質」と「元のサイズ」の2つ。

詳しくは次々回で説明するが、高品質は、自動でファイルサイズを縮小してアップロードするモード。元のサイズは、オリジナルサイズでアップロードするモードだ。

一見すると「元のサイズ」の方が好ましく思えるが、元のサイズ設定ではGoogleアカウントとして無料で提供される15GBの容量を使用する。他のGoogleサービスと併用している場合は、利用可能容量はさらに減ることになるので注意が必要だ。

一方の高品質は、ダウンサイズ前提のモードとなる。アップロード目安が「16メガピクセル」とされており、それを上回る場合は16メガピクセルまで縮小される。また、16メガピクセルを下回る場合でも、ある程度の縮小が行われるようだ。

1,600万画素クラスのデジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真をアップロードする場合は、とりあえず高品質を選ぶのがよいだろう。

モードを選択すると、アップロードが開始される。アップロードが完了すると、「アルバムを作成」「アルバムに追加」という2つのメニューが表示される。アルバム(フォルダ)を使って写真を管理したい場合にクリックしよう。

なお、「写真を表示」をクリックすると、アップロードした写真を確認できる。アルバムを作って管理しない場合は、撮影日ごとにわかれて表示される。

再度画像をアップロードする場合は、画面上部の「雲」アイコンをクリックする。アルバムを作成する場合は、同じく画面上部の「+」アイコンをクリックしよう。

これが、PCにおけるGoogleフォトの基本的な使い方だ。

アップロードをもっと便利に行いたいなら、専用ソフトを利用してみてほしい。

ダウンロードするには、まず、Googleフォトサイトの左上にある「メニュー」アイコンをクリックし、「アプリのダウンロード」を選択しよう。

画面が切り替わったら「パソコン用アップローダ」をクリックする。すると、実行プログラム(gpautobackup_setup)がダウンロードされるので、ダブルクリックしてインストールする。

元々がGoogle+の写真機能を独立させたという経緯があり、ソフト名は「Google Photos Backup」だが、説明では「Google+ 自動バックアップ」となっているのはご愛敬。「同意する」をクリックしてインストールを進めよう。

インストールが完了すると、「Googleフォト バックアップ」が起動するので、「続行」をクリックする。Googleアカウントを入力しログインすると、設定画面が表示される。

設定画面ではバックアップ元が指定でき、指定したフォルダやデバイスから自動的にアップロードできるようになる。

初期設定では「カメラやSDカード」「デスクトップ」「マイ ピクチャ」の3つが選択されているが、任意に作成したフォルダの指定にも対応しているため、アップロード用フォルダを作って管理するという使い方も可能。また、合わせて、アップロードする際の写真サイズの指定も行える。

ちなみに、指定したフォルダは監視されており、アップロードタイミングは、指定したフォルダなどに写真が入ったタイミングとなる。

なお、初期設定ではRAWファイルのアップロードに対応していない。対応するRAWデータをアップロードする場合は、「Googleフォト バックアップ」の設定(アイコンを右クリックして表示するメニューからアクセス)から「RAWファイルをアップロードします。」にチェックを入れる必要がある。

PCでの運用の場合、サイトにアクセスしてアップロードする方法だと、画像が多くなるほど面倒になるので、積極的なパソコン用アップローダ「Googleフォト バックアップ」の使用をおすすめしたい。

次回は、スマートフォンアプリを使った運用について紹介する。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。