デジカメドレスアップ主義
ありそうでなかったM4/3用ヘリコイドアダプター
OLYMPUS PEN Lite E-PL5 + GR Lens 21mm F3.5
(2013/3/7 00:00)
- ボディ:OLYMPUS PEN Lite E-PL5
- レンズ:リコー GRレンズ 21mm F3.5(LMリング使用)
- マウントアダプター:ホークスファクトリー マイクロフォーサーズ用補助ヘリコイド付 Mアダプタ(デジタルホビー)
- レンズフード:YAMAスペシャルパーツ 40.5mm標準フード
- ケース:レザーファクトリーロベル OLYMPUS E-PL5 ホルダー(レッド)
- ストラップ:SIKAK BTLカメラフルストラップ(カーキ)
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昨今、ライカMマウントアダプターといえばヘリコイド内蔵タイプが人気だ。ライカM/Lレンズは最短撮影距離が70~100cmと長めだが、ヘリコイドアダプターを使うと、レンズ本来の最短撮影距離よりも寄ることができる。ライカレンズで接写が可能となるわけだ。もちろん無限遠も出るので、近距離から遠距離まで支障なく撮影できる。一度ヘリコイドアダプターを使うと、普通のライカMアダプターに戻れないほどに便利だ。
さて、このヘリコイドアダプターは海外マウントアダプターメーカーから様々なタイプが登場しているが、どのメーカーもEマウント(ソニーNEXシリーズ)とXマウント(富士フイルムXシリーズ)用しかリリースしていなかった。今回取り上げるホークスファクトリーの製品は、初のマイクロフォーサーズ用ヘリコイドアダプターとなる。ホークスファクトリーはヘリコイドアダプターの先駆者だけあって、着々と改良が進み、実用性の高いアダプターに仕上がっている。
まず、操作性に配慮してヘリコイドにレバーを搭載している。ライカレンズのツノ付きのイメージだ。さらにDRズミクロン50mm F2に対応している点も特徴である。DRズミクロンは近接撮影可能なライカレンズで、通常域と近接域をスイッチングする仕様だが、他社ヘリコイドアダプターだと近接域でレンズのヘリコイドが動作しないことがある。ホークスファクトリー製は近接域と通常域、どちらも支障なくレンズのヘリコイドが回転する。DRズミクロンを最短約50cmにセットして、さらにアダプター側のヘリコイドで接写が可能だ。先駆者ならではのこだわりを感じさせる仕様になっている。
レザーケースはロベルのE-PL5ホルダーを選んでみた。染料染めしたやわらかいレザーで、新品の状態でくったりとした風合いを備えている。吊り環を使ってカメラに固定し、側面のフックボタンを外すとボディ底面にイージーアクセスできる。レザーカラーはブラウン、ブラック、キャメル、そしてレッドの全4色だ。今回はレッドをピックアップしてみた。ワインレッドに近い渋みと落ち着きのある赤だ。本ケースは単体売りの他、同素材のストラップを付属したセットも用意している。
ストラップはSIKAKのBTLカメラフルストラップを組み合わせた。SIKAKはインテリア雑貨ブランドで、ウォッシュや染めを施したビンテージテイストのアイテムを得意とする。本ストラップはミリタリーショルダーをリメイクしたような外観で、ビンテージ調の金具がよいアクセントになっている。雑貨ブランドとはいえ、取り付け部分のレザーはニコン巻きに対応。レザーパーツでニコン巻きできるのは比較的めずらしく、カメラのことをよくわかっているデザインだ。
レンズはGRレンズ21mm F3.5を選んでみた。マイクロフォーサーズ機に付けると35mm判換算42mmに相当し、標準画角で使いやすい。開放F3.5と暗めのレンズだが、ヘリコイドアダプターを使った近接開放では十分なボケ量を稼げる。これまでGRレンズのボケ味はあまり気にしたことがなかったが、こうして近接で大きくボカすと、思っていたよりも素直なボケという印象を受けた。こういう発見もヘリコイドアダプターのおもしろさだろう。
- ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。