- ボディ:ソニーNEX-7
- レンズ:Skink Pinhole Pancake Pro Kit “Classic”
- ケース:JnK-handworks JnK.half-case for Sony NEX-7
- ストラップ:A7 The Original Camera Strap II Two-Tone Edition
- マウントアダプター:三晃精機 Eマウント用ライカMマウントアダプター(シルバー)
昨今、国内ではデジタルカメラ用のケースやストラップが多数登場しているが、こうした動向は海外でも同様だ。新興ブランドがいくつもあらわれ、カメラシーンを賑わせている。
今回は日本ではあまり知られていない海外カメラアクセサリーブランドのアイテムを取り上げ、ソニーNEX-7をドレスアップしてみよう。いずれも筆者がeBayやオフィシャルサイトの海外通販で私物購入したものを紹介している。
■JnK-handworks
まずJnKハンドワークスのハーフケースから見ていこう。同ブランドは韓国のハンドメイド系のレザー工房で、カメラアクセサリー、モバイル用アイテム、ステイショナリーなどを製造している。このブランドの製品はFUJIFILM X100とNEX-7用ケースを購入してみたが、どちらも採寸が絶妙でフィット感がよく、ステッチやコバの仕上げもていねいだ。レザーの種類と色はオーダー時に指定できる。なお、購入経路はオフィシャルサイトとeBayストアの2つが代表的だが、オフィシャルサイトは韓国語表示で少々わかりづらい。eBay経由でオーダーする方が無難だろう。
標準状態のケースは180ドル。写真のケースはMinerva Napoliというレザーでオーダーし、210ドルとなる | 厚手の革でしっかりとカメラを包む。マウントまわりのRの描き方が美しい |
背面は液晶チルトを妨げない仕様になっている。タイトフィットで遊びはほとんどない | 三脚穴にネジで固定する。グリップ底面にブランドロゴが刻印されている |
■A7
A7はアメリカのカメラアクセサリーブランドだ。2012年春のコレクションとして、3本のストラップを販売している。デザインは王道的なワイドストラップだが、高品位なレザーを使っているのが特長だ。ここで取り上げるThe Original Camera Strap II Two-Tone Editionは、オリーブとグレーのヌバックレザーがリバーシブルになっている。フルレザーでリバーシブルというのはめずらしい仕様だ。ちなみに、本製品はメイドインUSAだ。
本製品は85ドル。100%プレミアムレザーをうたっているだけあって、革質がよい | 裏表でレザーとステッチの色を合わせてある。なかなか芸がこまかい |
肩当ての端にブランドロゴが刻印されている。ギボシで長さ調節が可能だ | 筒状の専用パッケージに入って届いた。ブランドバリューを大切にしている証だ |
■Skink Photo
Skink Photoは2005年に設立されたドイツの撮影機材ブランドだ。ピンホールレンズが主力商品で、キヤノン、ニコン、ライカMなど、多彩なマウントに対応している。大判カメラ用のピンホールレンズもラインナップし、その本気ぶりをうかがい知ることができるだろう。
ピンホールレンズはすでに様々な種類が販売されているが、Skink Pinhole Pancakeはフルメタルの高級感あふれる外観が特長だ。レンズのカラーはシルバーの「クラシック」、ブラックの「レトロ」という2タイプを用意し、付属する絞りプレートの種類で複数のキットをラインナップしている。昨今のノンレフレックス機事情を踏まえると、ライカMマウントのものを購入しておけば、マウントアダプター経由でいろいろなボディに流用できて便利だ。
ライカMマウントのクラシック(プロキット)を購入。89.95ドルだった | ユニット自体はライカスクリューマウントの構造で、LMリングでライカMマウント化してあった |
前面のパーツをコインなどで取り外し、絞りプレートを交換する | プロキットは標準のピンホールプレート以外に、2種類のプレートが付属している |
今回はSkink Pinhole Pancake Pro Kitのゾーンプレート(ZP 24mm f/46)で撮影してみた。ISOオートに設定し、日中屋外でシャッタースピードは1/20〜1/60秒程度だ。広角相当の画角なので、これなら十分に手持ち撮影できるだろう。NEX-7との組み合わせでは、テレセントリック性の都合で周辺部がマゼンタに色かぶりする。背景を工夫しながら撮影する必要がありそうだ。
また、ピンホールレンズは極端に絞り込んだ状態での撮影になるため、イメージセンサー上のダストがかなり目立つ。撮影前にブロアでセンサーを吹き、クリーンな状態で撮影に挑もう。以下の作例はセンサーをブロアで吹いてから撮影しているが、それでも思いのほかダストが写り込んでいる。事前のセンサークリーニングも限界があるので、画像編集ソフトのごみ取り機能を併用するとよいだろう。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなしの撮影画像(JPEG)を別ウィンドウで表示します。
2012/4/26 00:00