フォトアプリガイド

Photo Transfer App(Android)

スマホの写真をPCに転送するアプリ

「Photo Transfer App」を起動したところ。「Receive」(受信)と「Send」(送信)が選択できる

 スマートフォン内に保存された写真データをPCへと転送したい場合、USBケーブルを使って直接繋ぐか、microSDXC/SDHC/SDカードを抜いてカードリーダー経由で転送する必要がある。

 しかし、今回紹介する「Photo Transfer App」を使えば、ケーブルを使うことも、またカードリーダーを使うことなく、写真データをPCに転送できるようになる。

 Photo Transfer Appの価格は155円。試用バージョンは1.3.9。

 起動すると、受信用の「Receive」、送信用の「Send」という2つのアイコンが表示される。端末内のが画像をPCへと送りたい場合は「Send」をタップしよう。すると、送り先のデバイス選択画面に切り替わる。送り先として、Windowsマシン用の「Windows」、Mac OSマシン用の「Apple」、そしてAndroidまたはiPhoneなどのiOSデバイス用の「Android or iDevice」の3つが選択可能だ。なお、今回は「Windows」を選んだ。

「Send」をタップすると、送信先を「Windows」「Apple」「Android or iDevice」の3つから選択できる

 送り先を選択すると、次にPCへのアクセス方法選択画面が表示される。表示された「http://www.phototransferapp.com/win/」にPCからアクセスすると、無料の転送用ソフトがダウンロードできる。ただし、ソフトを利用しなくてもブラウザを経由して配信された画像データを取得できる。ソフトを利用せずにブラウザ経由でアクセスする場合は「Start Here」をタップする。

アプリの公式サイトからは、PC用の無料ソフトウェアをダウンロードできる。ただし、ソフトを導入しなくてもブラウザ経由で画像データにアクセス可能

「Start Here」をタップすると、画像選択用の「Select」アイコン、そしてブラウザアクセス用のアドレス(http://192.168.○.○:8080)が表示される。まずは「Select」をタップしてPCに送りたい画像を選ぼう。

「Select」をタップすると、画像データの選択画面へと切り替わる

 フォルダを操作し、画像のサムネイルが表示されたら、タップして選択しよう。選択が終わったら「Done」をタップ。これで端末側の操作は終了だ。あとは、PCのブラウザを利用し、表示されたアクセス用アドレスを入力しよう。

画像データの選択は、サムネイルをタップするだけ
「Select」アイコンの右には、選択した画像/動画データの数が表示される。画像を選択し終わったら、ブラウザアクセス用のアドレス(http://192.168.○.○:8080)を入力しよう

 なお、ブラウザ経由で端末内の画像データにアクセスするには、同一ネットワークに接続されている必要がある。とはいっても、無線LANルーターなどを利用していれば特に気にすることはないだろう。

 表示されたアドレスにアクセスすると、先ほど選択した画像データのサムネイルが確認できる。「Download all photos as zip file」をタップすれば、サムネイル表示されたすべての画像データをZipファイルとして一括ダウンロード可能だ。また、画像名をタップすることで、個別ダウンロードにも対応する。

表示されたアドレスにブラウザからアクセスすると、配信設定した画像データを表示できる。一括または個別ダウンロードに対応する

 本アプリを使うと、端末内の画像/動画データをPCや他のデバイスに配信できるが、PC内のデータを端末内へと転送するのにも利用可能だ。ブラウザからアクセスした状態で、画面下部にスクロールすると、アップロード機能が表示される。端末の保存先や写真を指定し、「Upload photos...」をクリックすると、選択した写真を指定したフォルダに転送される。

表示したブラウザ画面では、配信設定した画像のダウンロードだけでなく、端末への画像配信操作も可能だ
画像が配信されると、着信した旨がポップアップ表示される

 スマートフォンからソーシャルサービスへと直接アップロードできるため、スマートフォンで撮影した写真データをわざわざPCへと転送する機会は少ないかもしれない。しかし、実際に転送するとなると、ケーブルが必要であったり、microSDXC/SDHC/SDカードを抜いてカードリーダー経由で転送しなければならないなど、手間がかかるものだ。

 本アプリはそういった意味で、痒いところに手の届くアプリといえそうだ。また、PC内の画像データをスマートフォンに送り込めるので、Photoshopなどを利用して細かく調整した壁紙画像の転送などにも使える。

 必ずしも必要なアプリではないが、例えば、撮影した写真データの編集をスマホアプリではなく、PCのソフトを使って行ないたいといったユーザーにも、利用価値は高いだろう。

飯塚直