フォトアプリガイド

Pixlr Express - photo editing(Android)

コラージュをはじめ、多彩な画像編集機能を搭載

今回紹介する「Pixlr Express - photo editing」(以下、Pixlr Express)は、画像編集とコラージュ(合成レイアウト画像)に対応した多機能画像編集アプリだ。基本的なものから応用的なものまで幅広い編集機能を備えているのが特徴で、レイアウトはわかりやすく、動作も軽い。

価格は無料。試用バージョンは2.2.1。Xperia A SO-04Eで試用。

まず注目したいのが、「Pixlr Express」の起動画面。

一般的な画像編集アプリでは、カメラ機能を使った撮影と、端末内の画像のどちらかを選択するものだ。本アプリではもうひとつ、「コラージュ」を搭載している。

これは、複数の画像を選択して1枚の合成レイアウト画像を作り出す機能だ。まずは「写真」をタップするなどして編集する画像を選ぼう。

ちなみに、「新規」となっているサムネイルは、“最後に撮った”写真データだ。タップすれば、その写真を選択できるようになっている。

写真が選択し終わると、編集画面へと切り替わる。画面下部には編集ツールが、画面右上には「保存」アイコンが表示される。

「調整」では、「切り抜き」「回転」「コントラスト」「シャープ」といった基本編集機能が利用できるだけでなく、「イメージを追加」「スタイル化」といった応用的な機能も用意されている。

例えば「イメージを追加」は、多重露光をシミュレートする機能だ。

はじめに選択した画像データに加え、新たに画像データを用意することで多重露光風の画像が作れる。また、追加した画像の透過度(不透明度)をスライダを使って細かく調整できる。

「スタイル化」は、油絵風に画像を加工できる機能。

こちらも「フェード」をタップし、呼び出したスライダで効果の強度を調整可能だ。

「エフェクト」には、「Unicolor」や「Soft」といった6種類のエフェクトカテゴリーが並ぶ。

ただし、サムネイル中央に「↓」マークがある場合は、ダウンロードする必要がある(無料)。はじめからすべての機能が使えてほしかったものの、ダウンロード自体はファイルサイズが小さいせいか、すぐに終わる。

「エフェクト」で選べる「Unicolor」をダウンロードした。

再びサムネイルをタップすると、カテゴライズされたエフェクトが選べる。なお、「エフェクト」でも、「スタイル化」と同様に「フェード」(スライダー)を使って、効果の強度を調整できる。

「オーバーレイ」では、付加する効果選択できるが、これもそのほとんどをひとつずつダウンロードしなければ利用できない。数が多いため、一括ダウンロードに対応していればとも思う。

「枠線」は、いわゆるフレーム機能だ。こちらもダウンロードする必要がある。

さて、いよいよ「コラージュ」の説明に入ろう。起動画面で選べる「コラージュ」の編集画面がこれだ。

利用するには、端末に保存された画像データを画面左側のフォルダから選択し、画面右下の「完了」をタップする。

なお、「Pixlr Express」で編集した画像データは、「Pixlr Express」といフォルダに保存されている。つまり、本アプリで編集した画像のみで「コラージュ」を利用するといったことも可能だ。

コラージュにより、選択した画像が1枚の画像に合成された。

画面下部のツールを使えば、写真に丸みをつけたり、レイアウトを変更したりできる。また、縦横の比率も細かく調整できる。

「Pixlr Express」は、これ1本で多くの編集に対応できる画像編集アプリだ。しかも無料で使えるので、導入に関して敷居は低い。

一点気になるのが、初回起動時に表示される「データ収集の許可」に関する問題だ。初期値ではオンになっているが、起動画面左上の「設定」からオフにできるので、そこまで神経質にならなくてもよいだろう。

アプリとしては機能も多く、動作も軽くサクサク使える点は好印象。すべての機能を利用するには、機能をわざわざダウンロードしなければならないのは面倒だが、その点を加味しても扱いやすいアプリのひとつといえる。

飯塚直