フォトアプリガイド

Retroboy(Android)

撮った写真がゲームボーイ風に? レトロなハードウェアをシミュレート

“レトロ”を称するカメラアプリといえば、“セピア”や“モノクロ”といったエフェクトを思い浮かべるのが一般的だと思う。

しかし、今回紹介する「Retroboy」は一味違う。レトロはレトロでもパソコンの「Amstrad CPC」やビデオカメラ「PXL-2000」といった、往年の名機をシミュレートしているのだ。

価格は100円。利用バージョンは2.4.0。

「Retroboy」はいわゆる代替型のカメラアプリなので、起動するとすぐに撮影画面が表示される。この画面から既に“普通”ではない。エフェクトが付加された状態で表示され、いわゆる“オリジナル”状態の撮影はできない。

画面左上の「メニュー」アイコンをタップしてメニューを表示させると、撮影パラメータの変更のほか、本アプリの“キモ”である「Filter」の変更が行なえる。

「Filter」では、「Nintendo Game Boy」「Apple Macintosh OS」「PXL-2000」「Amstrad CPC」「Commodore 64」「Roy Lichtenstein」という6つのエフェクトが選択できる。初期設定されているのは「Nintendo Game Boy」だ。

「Resolution」では、最小サイズ「160×120」、最大「960×720」の6段階で加工時の画面サイズを指定可能だ。初期設定では「320×200」が指定されている。

画面上部の「アルバム」アイコンをタップすると、端末内に保存された画像を指定できる。このアプリの場合、記録的な写真を振り返るといった用途に向かないので、基本的には標準カメラアプリなどで撮影した画像に対し、エフェクトを施すのが良さそうだ。

初期設定で選択されている「Nintendo Game Boy」は、4トーンで構成されたエフェクトとで、携帯ゲーム機「ゲームボーイ」で表示されるような画像に仕上がる。

「Apple Macintosh OS」の説明には、オリジナルのMacintosh OSで採用された「Atkinson dithering filter」とあったが、これはMacPaintなどを手掛けたビル・アトキンソン氏をリスペクトしたエフェクトであると思う。モノクロ時代のMacintoshを使っていたユーザーなら、何となく雰囲気は理解できるだろう。

「PXL-2000」とは、かつて生産されていた音楽用カセットテープに映像を記録できるトイビデオカメラのこと。全体的にピント甘な画像となり、画像も粗くなる。

「Amstrad CPC」は、アムストラッド社によって作られた8bitパソコンのことだ。本エフェクトでは、そんな「Amstrad CPC」の27色カラーパレットを再現している。

「Commodore 64」といえば、キーボードと本体が一体化したパソコンとして有名だが、本エフェクトではそんな「Commodore 64」のグラフィックチップ「VIC-II」で再現された16色のカラーパレットをシミュレートする。

「Roy Lichtenstein」はいわゆる“網点”をイメージしたエフェクトだ。現代アートで有名なロイ・リキテンスタインのポップアートを簡単に再現できるというものだが、素材によっては元画像がどんな物かわからないくらいデフォルメされてしまう。画像の向き不向きがもっとも表れやすいエフェクトだろう。

収録しているエフェクト数こそ少ないが、他のアプリにはない珍しいエフェクトが特徴。バージョンアップにより、エフェクトが追加されたという実績もあり、今後に期待したいアプリでもある。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。