写真展
佐藤安里写真展「つくられた川-百間川-」
(Bright Photo Salon)
Reported by(2014/7/4 09:00)
百間川は、江戸初期に造られた放水路。人工の川です。
幅約180メートル=100間。全長14キロ。
岡山の城下を洪水から守るために、藩主の命で造築されました。
18歳で実家を出るまで、近くで暮らしたわたしの記憶にあるその川は、
川というより2本の堤防に挟まれた広い田んぼ。
夏には、ウシガエルの合唱がうるさいほど。
しかし、数年に1度の大雨の時には、その光景は一転、
濁流と化していきます。
昨年、縁あって三陸の被災地、大船渡を訪れ、幾度か通ううちに、
改めて、人が暮らすということは、自然に抗い、造りかえることであり、
また、自然と協調しあうことでもあることを感じました。
手つかずの自然は時に恐ろしく、
優しく感じられるのは人の手の入った自然であることも。
そんなときに思い出されたのが、百間川の光景です。
2014年春、久しぶりにゆっくりと百間川沿いを歩きました。
そして、人と自然の歴史の一つの形を、フィルムに収めました。
(写真展情報より)
- ・会場:Bright Photo Salon
- ・住所:東京都中央区湊1-8-11ライジングビル4階
- ・会期:2014年7月18日金曜日~2014年7月24日木曜日
- ・時間:10時~20時(土日祝日は18時、最終日は17時まで)
- ・休館:月曜日
- ・入場:無料