写真展

Kyunghee Lee写真展「海と風」

(ギャラリー冬青)

©Kyunghee Lee

「海と風」

人と場所の関係は切り離す事が出来ないものである。
人は、場所そのものだと言っても良いかもしれない。
私は釜山で生まれた。
数日以上、釜山から離れた経験もない。
私は釜山の海と風に育てられたのだ。
この作品は、その釜山の風景である。

場所は、人が世界を経験するところである。
同時に、場所は、人の自由と存在の深さを立証する。

人の行動の根底には、場所の影響がある。
そして、人の行動は場所に特質を与える。
全ての場所は、物理的で視覚的なかたち、すなわち景観をもつ。
場所の魂は、景観に宿る。
場所が景観として理解され、経験されるのは、その視覚的特徴が人の価値観と指向を反影するからだ。

私は景観の一部でもあり、景観の観察者でもある。
時間は、常に、場所の経験の一部である。
場所は、過去、現在、そして未来の出来事の表出なのだ。

この作品は、釜山の海と風を写したものだが、実際は、私の思い出と夢を含んだ、厚みのある現在を表している。
過去と、現在と、未来を内包した時間のイメージである。
それは、私自身である。

(写真展情報より)

  • ギャラリー冬青
  • ・住所:東京都中野区中央5-18-20
  • ・会期:2014年2月7日金曜日~2014年3月1日土曜日
  • ・時間:11時~19時
  • ・休館:日曜日・月曜日・祝日

()