デジタルカメラマガジン

日本全国・桜の名所の撮影情報が満載

デジタルカメラマガジン4月号「春の絶景写真」

3月20日発売の最新刊「デジタルカメラマガジン2016年4月号」の特集は、「春の絶景写真 日本ベストセレクション100」です。桜を始め、春ならではの撮影地と絶景撮影術を紹介します。ここではその中から3カ所を取り上げました。

「春の絶景写真 日本ベストセレクション100」は、50ページに及ぶ大特集。機材についてのアドバイスも掲載しています

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奥羽本線(山形県)
桜満開の霞城公園をいく山形新幹線「つばさ」(長根広和)

山形駅から徒歩で約20分のところにある霞城公園を目指す。午後になったら二の丸東大手門へ移動すれば、順光で桜と列車が撮影可能。霞城公園は桜の名所と知られ、多くの観光客でにぎわう
キヤノン EOS 5D Mark III/EF16-35mm F4L IS USM/16mm/マニュアル露出(F8、1/1,600秒)/ISO 800/WB:太陽光

満開の桜と山形新幹線「つばさ」を午前中の半逆光で撮影した。撮影場所は終日逆光であるが、風景に立体感を出すには午前中が最適だ。午後になるとトップライト気味になり、桜の色味が薄くなる。

堀に咲く桜と新幹線を一緒に写すのなら、超広角レンズを用意しよう。シャッター速度は1/1,000秒以上が必須だ。

  • 撮影地:山形県山形市、山形~北山形
  • 撮影時期:4月下旬
  • 撮影時刻:10時
  • レンズ:広角レンズ

白米千枚田(石川県)
水田に雄大な雲が映り込む(高橋よしてる)

道の駅千枚田ポケットパークの横。のと七尾線穴水駅より車で約40分。金沢駅からは車で約2時間15分。農作業のじゃまにならないように注意。また、決してあぜ道には入らないようにしたい
キヤノン EOS 5D Mark III/EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM/35mm/絞り優先AE(F16、1/60秒、-0.7EV)/ISO 100/WB:太陽光
  • 撮影地:石川県輪島市
  • 撮影時期:4月中旬
  • 撮影時刻:8時
  • レンズ:標準レンズ

【テクニック1】横位置で空の広がりを演出

メインカットは、横位置の構図を選択して、雄大な空を広くとらえている。PLフィルターを使用しているのだが、効かせ方はほんの少しである。ここでフルに効かせてしまうとコントラストが付いてぱっと見はきれいだが、肝心の映り込みの空が消えてしまう。
縦位置で青色を強調
青色をより強調したかったので縦位置にして、青空の映り込みがない右サイドを切ってさわやかなイメージを狙ってみた

【テクニック2】自由雲台を使用する

現場で必ず使用しているアイテムは、マーキンスの自由雲台(Q20iQ)だ。実に良く止まるうえにクイックシューで縦位置、横位置も素早く乗せ変えることが可能。構図もロックノブでスピーディーに決められる。
超望遠レンズ使用時でも安心
Q20iQ(実勢価格:5万2,000円前後)は耐荷重量が約50kg。大型カメラ+超望遠レンズでも余裕で利用できる

岡山後楽園(岡山県)
日本三名園から眺める岡山城の雄姿(木村琢磨)

JR岡山駅から市内バスで約12分。園内には景観保護のため立ち入り禁止場所が多くあるので注意が必要だ。園内の通路はあまり広くないので大きな三脚を立ててしまうと他の観光客の迷惑になるので小型のトラベラー三脚などが良いだろう
ソニー α7R/FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS/77mm/マニュアル露出(F8、1/250秒)/ISO 200/WB:太陽光
  • 撮影地:岡山県岡山市北区後楽園
  • 撮影時期:5月下旬
  • 撮影時刻:8時30分
  • レンズ:望遠レンズ

【テクニック1】望遠レンズで要素を整理する

要素が多いのがこの場所の特徴。画面内に要素を詰め込みすぎると、1つ1つの要素が弱くなり何を見せたいのかが分かりにくくなる。画面内に要素が偏ることなく、同じような比重で入れることがポイントだ。
広角レンズで要素を入れすぎると散漫になる
最初に感じた後楽園の広さ、池の大きさ、岡山城天守閣の存在感を1枚に収めようと思い、横位置でワイドに切り取った。しかし、足元の池が画面の面積を占めてしまい、結果的に岡山城の存在感が弱くなってしまった

【テクニック2】混雑するので機材は軽量に

今回撮影で使用した機材はソニーのα7Rと高倍率ズームの24-240mm、持ち運びに便利なトラベラー三脚だ。人がにぎわう観光地での撮影では便利さが重要となることも多いので、小型・軽量のトラベラー三脚と高倍率ズームの組み合わせがオススメだ。
ミラーレスの機動力を生かす小型三脚がオススメ
トラベラー三脚に高倍率ズームの組み合わせは、α7Rのような小型ミラーレスの機動力を損なう事なくポテンシャルを引き出してくれる。高画素をフルに活用するには三脚の必要性も増してくる

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このほかにも、本誌には旬の情報が盛りだくさんです。

注目のAPS-C機、ニコンD500の実写レビュー&対談
魚住誠一氏がソニーGマスターレンズを紹介
キヤノンEOS 80Dの使い勝手をチェック
先月号に続いてPENTAX K-1の実写レビュー第2弾を掲載
こちらも注目のソニーα6300を詳細にレポート
リニューアルしたタムロン90mmマクロの描写もチェック
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2016年4月号
イラストでよくわかる
カメラとレンズの疑問 108
ソニー α7R II & α7S II
パーフェクトガイド

(デジカメWatch編集部)