富士フイルム、Xマウント初のズームレンズと21mm相当の単焦点レンズを海外発表


 富士フイルムは6日、Xマウントレンズの新モデル「FUJINON XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS」と「FUJINON XF 14mm F2.8 R」を海外で発表した。米国では11月に発売する。国内での発売は未定。

FUJINON XF 18-55mm F2.8-4 R LM OISFUJINON XF 14mm F2.8 R

 ともにレンズ交換式デジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro1」用の交換レンズ。同日海外で発表されたXマウント機「FUJIFILM X-E1」(国内発売未定)でも利用できる。

 富士フイルムはこれまでに、「フジノンレンズ XF 18mm F2 R」、「フジノンレンズ XF 35mm F1.4 R」、「フジノンレンズ XF 60mm F2.4 R Macro」のXマウントレンズを発売している。

FUJINON XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 Xマウントでは初めてとなるズームレンズ。35mm判換算27-84mm相当の標準ズームレンズだが、開放F値がF2.8-4と明るい。手ブレ補正機構「OIS」も初めて採用した。米国での価格は699.95ドル。

 リニアモーターによるレンズ駆動システムを採用し、0.1秒のAFが可能だとしている。動作音にも配慮し、動画撮影にも適するという。レンズには1/3段ステップの絞りリングを備える。

FUJIFILM X-E1(国内未発表)への装着例

 レンズ構成は、非球面レンズ3枚と超低分散レンズ1枚を含む10群14枚。最短撮影距離は広角端で約30cm、望遠端で約40cm。絞りは7枚羽根。

 フィルター径は58mm。外形寸法は65×70.4mm、重量は約310g。

FUJINON XF 14mm F2.8 R

 35mm判換算で21mm相当の超広角単焦点レンズ。デジタルによる補正無しで歪曲収差を抑えた設計だとしており、画面周辺部でも高解像を達成したという。米国での価格は899.95ドル。

 レンズ構成は、非球面レンズ2枚と超低分散レンズ3枚を含む7群10枚。最短撮影距離は18cm。最大撮影倍率は0.12倍。鏡胴に距離目盛りと被写界深度目盛りを設けた

 フィルター径は58mm。外形寸法は65×58.4mm。

【2012年9月6日】米国での発売時期と価格を追記しました。





(本誌:武石修)

2012/9/6 14:47