Lytro、撮影後にフォーカス自在の「ライトフィールドカメラ」を2012年に米国発売


 Lytroは19日(現地時間)、撮影後にフォーカス位置を任意に変更できる「Light Field Camera」(ライトフィールドカメラ)を発表。2012年初頭から米国限定で出荷を開始すると発表した。

Light Field Camera(左からElectric Blue、Red Hot、Graphite)LytroのWebサイト

 カメラは内蔵メモリーの容量により2モデルを用意。16GBのRed Hot(750枚記録可能、499ドル)、8GBのGraphiteおよびElectric Blue(350枚記録可能、399ドル)を用意する。

 2011年6月に撮影サンプルと製品コンセプトを発表していたカメラの外観や詳細スペックが発表された。通常の撮像素子に特殊なマイクロレンズを配したという「Lytro Light Field Sensor」により、色と輝度に加え光線の方向も記録。再生時にフォーカスを自由に変更したり、表示を2Dと3Dでシームレスに切り替えられるとしている。

利用イメージ(Lytro提供)

 再生は本体のタッチパネル式液晶モニターおよびインターネットに接続したパソコン、スマートフォン、タブレット端末で可能という。LytroのWebサイトのPICTURE GALLERYでは、ライトフィールドカメラの撮影画像をブラウザ上で閲覧可能。任意の場所をクリックすることでフォーカスを変更できるる。

 センサーの記録解像度は1,100万光線(light rays)。画像処理エンジンは「Lytro Light Field Engine 1.0」を採用。光学8倍・ズーム全域開放F2のレンズを搭載する。

 ファイル形式は「Light field picture file」(.lfp)。Mac OS X10.6以降に対応する取り込み・処理用ソフトが付属し、Windows用も開発中としている。データ転送と充電は付属のMicro-USBケーブルで行なう。

 本体のインターフェースは電源ボタン、シャッターボタン、ズームスライダー、1.46型タッチパネル式液晶モニターを備える。電源は内蔵のリチウムイオン充電池。

 本体サイズは41×41×112mm。重量は214g。ボディは陽極酸化アルミニウムの鏡筒と、シリコンラバーのグリップ部からなる。

(本誌:鈴木誠)

2011/10/20 13:55