フォステクス、カメラに直付けできる音声レコーダー内蔵ミキサー
フォステクスは7日、デジタル一眼レフカメラ向けの音声レコーダー内蔵ミキサー「DC-R302」を開発発表した。2011年秋の発売を予定している。価格は未定。
ドイツで開催中の楽器・音響機器展「Musikmesse2011」及びアメリカで開催中の映像・音響機器展「NAB2011」に出品する。
DC-R302 |
デジタル一眼レフカメラでの動画撮影に向けた音声レコーダー内蔵のミキサー。マイクからの音声をカメラに送りつつ、同時に本体内で録音できる。本体にカメラネジを備えており、カメラボディ下部に直接装着できる。カメラネジはスライドするため、ざまざまな状態に合わせてカメラと接続できるという。
入力はXLR端子で3チャンネル。すべてに48Vのファンタム電源を供給でき、コンデンサマイクの使用が可能。ステレオバスにはリミッター搭載し、最終段でのオーバーレベルによる歪みが回避できるという。
カメラの音声入力にあるAGC(オートゲインコントロール)をキャンセルできる機能も搭載する。カメラ側の入力レベルを一定に保てるとしている。
編集時の音合わせに便利というオート・スレート・トーン機能(基準になる音を記録する)も利用可能。本体には左右別のレベルメーターを装備した。カメラからのリターンもモニター可能なヘッドホン端子を備える。
音声レコーダーはステレオで、SDHC/SDメモリーカードにBWF(WAF)形式で記録できる。サンプリングレートなどは未定。BWFはメタデータを記録できるフォーマットだが、DC-R302ではタイムコードの記録は現時点ではサポートしない方向だという。
USB端子を備え、パソコンから記録メディアにアクセスできる。電源は単3電池×4本(専用電池ボックス)または外部DC。
【2011年4月12日】価格、AGCキャンセル機能、サンプリングレート、タイムコードについて追記しました。
2011/4/12 16:22