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sd Quattroに人気が集中!シグマ「新製品体感イベント」

自分のαボディで試せるMC-11貸し出しサービスも

シグマは4月9日、CP+2016で発表した新製品を含む各種製品を展示・体験できるイベント「新製品体感イベント」を東京都渋谷区のPolygon 表参道で開催した。

新製品体感イベントでは、発売前のミラーレス機「sd Quattro」をはじめ、「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」「50-100mm F1.8 DC HSM | Art」「MOUNT CONVERTER MC-11」などを直接手にとって体験できる場だ。

また、製品の貸し出しサービスも行っており、イベントスペース近辺に持ち出して撮影も可能だった。今回は、そんな新製品購入を後押しするようなシグマのイベントに参加してみた。

今回の「新製品体感イベント」は、開催が4月9日の一日のみ、しかも開催時間は10時30分〜16時30分の8時間と、限られた時間で行われていたが、会場への出入りを含め参加は自由。製品の貸し出しについても事前登録・予約は必要なく、身分証明書さえ持参すれば、展示で気になった製品をその場で借りられるといった、フットワークの軽いイベントだった。

開始時間は10時30分からとアナウンスされていたが、10時の段階で25人程度集まっており、約15分早い10時15分からスタート。

スタート前から展示内容が見えていた事もあり、価格・発売日共に未定のミラーレス機「sd Quattro」をチラチラと見ている人は多かった。また、スタート直後から、「sd Quattro」の展示・タッチアンドトライコーナーに人だかりができていたことからも、その感心の高さがうかがえる。

ちなみに、今回用意されていた3台の「sd Quattro」には、「30mm F1.4 DC HSM」「35mm F1.4 DG HSM」「18-35mm F1.8 DC HSM」の各レンズが装着されていた。

ただし残念ながら、APS-Hセンサー搭載の上位モデル「sd Quattro H」や対応アクセサリのパワーグリップ「PG-41」、クリップオンストロボ「EF-630 SA-STTL」についてのお披露目は無し。

背面の3型TFTカラー液晶モニターは映像用だが、露出やISOなどの操作インタフェースと連動して表示する表示部(サブモニター)も一体化。通常は消灯するが、照明ボタンを押すことで明るく表示できる。

大口径望遠ズームレンズ「50-100mm F1.8 DC HSM | Art」の展示では、キヤノン用、シグマ用、ニコン用の全ラインナップが用意されていた。

ミラーレス機の並ぶブースでは、「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」(ソニーEマウント用/マイクロフォーサーズ用)と「MOUNT CONVERTER MC-11」(SA-E用/CANON EF-E用)が展示されており、特にソニーαシリーズを持ち込んでいる人が多くみられた。

「MOUNT CONVERTER MC-11」(SA-E用)の用例として、ソニーの「α7 II」とシグマの「50mm F1.4 DG HSM」の組み合わせが展示されていた。

「MOUNT CONVERTER MC-11」は、LEDの色によって、対応レンズ(グリーン点灯)なのか、それとも対応レンズだがアップデートが必要(オレンジ点滅)なのかがわかる仕組みになっている。電源を入れた時にLEDが消灯していた場合は、非対応であることを表す。なお、今後発売されるレンズについては、PC経由で最新のレンズデータに更新することで対応するという。

ソニーEマウント用とマイクロフォーサーズ用のそれぞれに対応した「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」。レンズを取り外し、持ち込んだ自前のボディに装着することも可能。

展示コーナー以上に活気があったのが、機材の貸し出しコーナーだ。

貸し出しは、「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」(ソニーEマウント用/マイクロフォーサーズ用)や「50-100mm F1.8 DC HSM | Art」(シグマ用/キヤノン用/ニコン用)のほか、「MOUNT CONVERTER MC-11」(SA-E用/CANON EF-E用)が対象。「MOUNT CONVERTER MC-11」については、対応レンズも一緒に借りることができる。

実際に借りてみたので、ざっくりと流れを説明しよう。まず「サンプル貸出記録」という用紙に必要事項を記入し、待機列に並ぶ。順番が来たら、機材貸し出し受付にて、記入用紙を渡し、機材を受け取る。この時、身分証明書が必要。貸し出し時間は30分。イベント会場だけでなく、外に出て近辺を散歩しながら撮影できるのがポイントだ。

今回借りたのは、「MOUNT CONVERTER MC-11」と「20mm F1.4 DG HSM」。持参したソニー「α7 II」につけてみた。思った以上にスムーズなAFに感動。

午後(13時30分〜14時30分)には、展示や貸し出しに並行して、東京カメラ部10選の3名(井上浩輝さん、富久浩二さん、原朋士さん)による、トークショー「MOUNT CONVERTER MC-11について」が行われた。

右から井上浩輝さん、富久浩二さん、原朋士さん、司会の紗々さん。

MOUNT CONVERTER MC-11について、井上浩輝さんは「動物を撮る時に、ソニーのカメラのオートフォーカス性能を極限まで引き出しているというのを感じた」とのこと。

富久浩二さんは「一眼レフのオートフォーカスのような機敏さはないものの、狙い通り合うのが良い」。

原朋士さんは「α用のEFレンズが使えるマウントアダプターをいくつか所有しているが、MC-11のオートフォーカスの性能はかなり良いと感じている」と、それぞれコメントした

会場では、今回展示されていた製品のカタログほか、広報誌「SEIN」(ザイン)の配布も実施。特に「SEIN」は、同社の製品および、事業活動を支援している人、あるいは購読を申し込んでいる人が対象であるため、家電量販店などでは手にすることはできない。15時頃には無くなっている号もあり、多くの人が手にしたようだ。

家族連れでの参加もみられ、幅広い層が参加していた印象。また、出入りも自由だったことから、堅苦しい雰囲気でもなく、気軽に参加できるという点は、イベント初心者にとっても嬉しいポイントだろう。

「sd Quattro」こそ画像データの持ち帰りはできなかったが、ほぼすべての撮影画像の持ち帰りが可能であったほか、貸し出しが行われるなど、ユーザーにとって満足度の高いイベントであったといえるだろう。