ニュース

ニッシンジャパン、小型の電波式ストロボ「i60A」

Air1で無線コントロール 各社のTTL調光に対応

ニッシンジャパンは、独自の電波式ワイヤレスTTL調光システム「NAS」(Nissin Air System)方式のレシーバー機能を内蔵したクリップオンストロボ「i60A」を発売する。価格は未定。

キヤノン用、ニコン用、ソニー用、マイクロフォーサーズ用、富士フイルム用の5種類を用意する。ソニー用を2016年5月に発売。その他は発売時期未定となっている。

別売のコマンダー「Air1」(税込8,640円)でコントロール可能な電波式レシーバーを内蔵したクリップオンストロボ。ガイドナンバーは、60(ISO100/m・照射角200mm)。Air1対応の既存モデルとしては、ガイドナンバー54(同)の「Di700A」がある。

Air1により、i60AをA~Cのグループにセットし、個別または一括でのコントロールに対応する。また、スレーブに設定した「i60A」のズーム照射角もコントロールでき、ワイヤレス時のハイスピードシンクロ・後幕シンクロにも対応している。

さらに、異なる対応機種のi60Aも1台のAir1でコントロール可能。

例えばキヤノン用のAir1が1台あれば、異なる機種用のi60Aが混在した状態にあっても、TTLモードを含むすべてのモードをフルコントロールできるという。

また、クリップオンストロボDi700Aとの混在にも対応する。

カメラに装着時の動作モードは、A(フルオート)、TTL、マニュアル、LED ライト。カメラから離した時の動作モードは、NAS電波式ワイヤレススレーブ(TTL/マニュアル/ズーム照射角調整)、光学式ワイヤレススレーブ(TTL/SD/SF)といった多彩な機能を備えている。

カバーする焦点距離は、24~200mm以上(オートズーム)、ワイドパネル使用時は16mm。

電源は、単3型電池4本。発光間隔は、0.1秒~5.5秒。発光回数は、220~1,500回(内部バッテリー使用時)。閃光時間は、1/800~1/20,000。色温度は、約5,600K。LEDライト連続発光は、3.5時間(最大光量の時)。

対応モードは、E-TTL II/E-TTL(キヤノン用)、i-TTL(ニコン用)、ADI/P-TTL(ソニー用)、TTL(マイクロフォーサーズ用)、TTL(富士フイルム用)。調光補正は、-2~+2EV(1/3EVステップ)。マニュアル調光は1/256~1/1(1/3EVステップ)。

ワイヤレス機能は、電波式ワイヤレスTTLスレーブ(NAS規格)、光学式ワイヤレスTTLスレーブ(各社純正互換)、スレーブ(SDモード・SFモード)。

ヘッド可動範囲は、上方90度、左180度、右180度。

その他の機能として、FE/FVロック、後幕シンクロ、ハイスピードシンクロ対応。赤目軽減モード。スローシンクロモード対応(ニコン用のみ)。

AF補助光有効範囲は0.7~5m。背面操作部にカラーLCDとダイヤルを備える。外部端子、外部電源用ソケットも付く。電波仕様は、2.4GHz帯ISMバンド(受信のみ)。

付属品はソフトケース、三脚ネジ穴付きスタンド。

外形寸法は約73×112×98mm。重量は約300g(電池除く)。

(飯塚直)