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富士フイルム、機能拡張版の「X-E2S」を海外発表

X-E2にもファームウェアで新機能

FUJIFILM X-E2S(シルバー)

富士フイルム株式会社は1月15日、ミラーレスカメラの新製品「FUJIFILM X-E2S」を発表した。既存の「FUJIFILM X-E2」をベースに、フォーカス関連など機能拡張を行ったモデル。米国で2月に999ドル(XF18-55mmキット)で発売する。

基本仕様は2013年発売のX-E2に準ずる。撮像素子は像面位相差AFとコントラストAFのハイブリッド対応とした「X-Trans CMOS II」。APS-Cサイズ相当で、有効画素数は1,630万。

EVFは236万ドットの有機EL。ファインダー倍率は0.62倍。表示タイムラグは0.005秒でこちらもX-E2と同様。世界最短としている。

ブラックも用意する

外観では、本体グリップの形状変更や、背面ボタンの割り当て機能表記の有無などがX-E2と異なる。

新たに、背面に「AUTO」ボタンを装備。フルオート撮影のSRオートモードに一発で切り替えられるようにした。

そのほか、現行X-E2からの主なアップデート項目は多岐にわたる。2月4日公開の新ファームウェアVer.4.00を現行X-E2に適用すると、X-E2S相当となる。

主なアップデート内容は下記の通り。

「新AFシステム」を搭載

動いている被写体の決定的瞬間を捉える「ゾーン」、「ワイド/トラッキング」

「ゾーン」を指定することで、Xシリーズ初のゾーンAFが可能になる。全77点のAFエリアから任意の3×3、5×3、5×5のゾーンエリアを設定可能。AF-Cと組み合わせると、ゾーンエリアの中央で捉えた被写体を追従し続ける。

画面中央にエリアを設定すると、像面位相差AFが働く(5×5ゾーンエリアは非対応)。

「ワイド/トラッキング」では、ピントがあったエリアを表示する「ワイド」と、77点全エリアで追従し続ける「トラッキング」からなる。「ワイド」はAF-S、「トラッキング」はAF-Cで利用可能。上下左右に動く被写体や、距離の変わる被写体に有効としている。

暗いシーンでのAF精度の改善

フォーカスエリア内を分割し、被写体までの距離を正確に測ることで、暗いシーンでのピント合わせが高精度になるという。また、像面位相差AFの明るさ追従範囲が、従来より拡大する。

「瞳AF」を搭載

人物の顔の中の瞳を自動検出し、ピントを合わせる。

「オートマクロ」を搭載

被写体との距離に応じて自動でマクロモードになる。「マクロボタン」には別の機能を割り当て可能。

動画モードのAF改善

アルゴリズムを最適化することで、動画撮影中のAFが改善される。

機能の拡張

最高1/32,000秒の電子シャッター

X-E2のメカニカルシャッターは、最高1/4,000秒。電子シャッター機能が加わることで、1/32,000秒の高速シャッターが切れるようになる。P/A/S/Mのいずれでも使用が可能。シャッター音、シャッター音量も設定できる。

動いている被写体については、画像が歪んで撮影される場合がある。フラッシュを使った撮影も不可。

ホワイトバランスブラケティングを搭載

ISO感度オートをAUTO1/AUTO2/AUTO3に拡張

写真表現の幅が広がる「マニュアル露出時の露出補正」を搭載

マニュアル露出でISOオート設定時に、露出補正ダイヤルが使用可能になる。

目で見たままに近い自然な表示「ナチュラルライブビュー」モード

EVF/LCD鮮やかさ調整

動画フレームレート選択

動画マニュアル撮影

ワンプッシュAFの位相差AF対応

プログラムシフト設定領域の拡大

操作性の向上

  • 新ユーザーインターフェース
  • タイム撮影(T)時にコマンドダイヤルでシャッタースピードを全域変更可能
  • マナーモードの名称変更
  • AFエリアダイレクト選択
  • AE-L(露出固定)/AF-L(フォーカス固定)ボタンの機能入れ替え
  • マニュアルフォーカス時にフォーカスエリアのサイズ変更
  • Qメニューのカスタマイズ
  • 測光エリアのフォーカスエリア連動
  • 動画撮影方法の変更

その他の変更内容

  • XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WRフォーカスリミッター機能対応
  • 配色設定の削除
  • 連写時連続撮影枚数の変更

外形寸法は129×74.9×37.2mm。重量は350g(SDと電池込み)、300g(本体のみ)。どちらもX-E2と変わりない。

撮影可能枚数も約350枚でX-E2と同等。