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ニコン、フルサイズ大口径標準ズーム「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」
手ブレ補正搭載 ED非球面レンズを初採用
Reported by 本誌:鈴木誠(2015/8/4 13:11)
ニコンは、「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」を8月27日に発売する。価格は税別28万7,500円。
新たに手ブレ補正機構を搭載した大口径標準ズームレンズ。35mmフルサイズ相当のニコンFXフォーマットに対応する。2007年11月発売の「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」は併売。
同社がフルサイズ対応のF2.8標準ズームレンズに手ブレ補正を搭載したのは初。他社を含めても、タムロンに続く2例目。効果はシャッタースピード4段分相当。NORMALモード、ACTIVEモードを選択可能で、三脚ブレの軽減も可能としている。
レンズ鏡筒は従来モデルの操作性を継承し、重量バランスの見直しでホールド性を高めた。また、可動部の耐久性を強化したほか、温度変化にも強くしたという。
鏡筒は既存モデルから若干のサイズアップが見られる。最大径×全長は約83×133mmから約88×154.4mmに、フィルター径は77mmから82mmに、重量は約900gから約1,070gになった。
超音波モーターとアルゴリズム改良により、AFの速度と精度を向上。電磁絞りの採用で高速連写時にも安定した安定制御ができるとしている。
レンズ構成は16群20枚。最大撮影倍率0.28倍。最短撮影距離はズーム中間の35-50mmが0.38m、広角側と望遠側が0.41m。
非球面レンズ、EDレンズに加え、「非球面EDレンズ」をNIKKORレンズで初めて採用。色にじみを低減するED(特殊低分散)レンズと、球面収差、歪曲収差、コマ収差を補正する非球面レンズの効果を1枚で得られ、レンズの小型化に貢献する。
設計・生産ともに難易度が高く、レンズの全長や重量を抑えるメリットも得られないという凹先行のズームタイプを、画質重視で採用したという。
ゴーストやフレアを低減するナノクリスタルコートと、レンズ最前面・最後面に汚れを付きにくくするフッ素コートをそれぞれ採用している。
付属のバヨネットフードは、ロック解除ボタンを改良。不用意に外れないよう配慮した。