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パナソニック、4Kフォトを強化した「LUMIX DMC-G7」

回折補正機能を搭載 空間認識AFも

パナソニックは、マイクロフォーサーズカメラ「LUMIX DMC-G7」を6月25日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はボディのみが税別8万4,000前後、高倍率ズームキットが税別12万円前後の見込み。

なお高倍率ズームキットに付属するレンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.」は、製品版と異なり外装がマットブラックとなる。

2013年6月に発売した「LUMIX DMC-G6」の後継モデル。海外では5月19日に発表済み。デザインを一新したほか、4Kフォト機能などを強化した。

外観は従来の丸みのあるデザインから、ペンタ部が目立つカメラらしいデザインに変更した。フロントとリアの2ダイヤルを備え、リアダイヤルの中央にあるボタンを押しながら操作することで、前後ダイヤルの割り当てが一時的に変更可能となっている。

30コマ/秒の4K動画から静止画を切り出す「4Kフォト」機能では、撮影シーンに合わせた3つの撮影モードを新搭載した。

「4K連写」モードは、シャッターボタンを押している間だけ連写する。スポーツ、飛行機、鉄道など動きの速い被写体のベストショットに向く。本機で初めて搭載した。

「4K連写(S/S)」モードは、シャッターボタンを押すと連写を開始し、もう1度押すと連写を終了するモード。植物、動物、子どもなど、いつ起き起きるかわからないシャッターチャンスに対応できる。LUMIX DMC-GH4/FZ1000/LX100に搭載済み。

「4Kプリ連写」モードは、シャッターを押した瞬間の前後1秒(60コマ)を連写する。ボールを投げる瞬間など、シャッターチャンスの瞬間に合わせて撮りたい場合に使用する。Android OS搭載デジタルカメラ「LUMIX DMC-CM1」でも採用している。

4Kプリ連写以外は、29分59秒まで連続記録可能。

併せて、4Kフォトモードのポジションを備えたドライブモードダイヤルをボディ上面に設けた。通常のモードダイヤルのP/A/S/Mと組み合わせて4Kフォトモードの撮影が行える。LUMIX Gシリーズでドライブモードダイヤルの搭載は初めて。

さらに写真を選び出す再生画面もリニューアル。写真を1枚1枚確認しながらタッチ操作で選択できるようになった。ピンチ操作での拡大も可能。

AFには、コントラストAFながら高速合焦が可能な空間認識AFを採用。合焦速度は0.07秒としている。また「追尾AF」では動体予測機能を加えたことで、追従性能が従来機の約2倍となった。さらに、微小な光源を検出して夜空の星にピントを合わせる「星空AF」も搭載した。

最高連写速度はメカシャッター時が8コマ/秒、電子シャッター時が40コマ/秒。同調速度は1/160秒以下。

撮像素子は4/3型の有効1,600万画素Live MOSセンサーで、LUMIX DMC-GX7と同じ。最高感度はISO25600。画像処理エンジンはDMC-GH4と同じだが、新たに絞りの回折による小絞りボケを補正する「回折補正」機能を搭載した。カメラ内RAW現像も可能となっている。

LUMIX DMC-GH4と同じ約236万ドットの有機ELファインダーを搭載する。倍率は約0.7倍(35mm判換算)。液晶モニターは、3型約104万ドットのフリーアングル式(タッチパネル)。

記録メディアはSDXC/SDHC/SDカード。LUMIXで初めてUHS-IIに対応した。Wi-Fi機能も搭載するが、従来対応していたNFC機能は省略されている。

最大3,840×2,160ピクセル(30p)の4K動画のほかフルHD動画の撮影も可能。

外形寸法は124.9×86.2×77.4mm。本体のみの重量は約360g。

(本誌:武石修)