ニュース
富士フイルム、X-T1/X-Pro1/X-E2/X-E1/X30の新ファームウェア
電子シャッターや「クラシッククローム」などを追加
Reported by 本誌:武石修(2014/11/20 16:01)
富士フイルムは11月20日、「FUJIFILM X-T1」、「FUJIFILM X-T1 Graphite Silver Edition」、「FUJIFILM X-Pro1」、「FUIFILM X-E2」、「FUJIFILM X-E1」の最新ファームウェアを12月18日14時に公開すると発表した。
また、「FUJIFILM X30」の最新ファームウェアを11月20日に公開した。
FUJIFILM X-T1(Ver.3.00)/X-T1 Graphite Silver Edition(Ver.3.00)の更新内容は以下の通り(引用、以下同)。1/32,000秒の電子シャッターとフィルムシミュレーション「クラシッククローム」はX-T1 Graphite Silver Editionには搭載済み。
- 最高速度1/32000秒の電子シャッター
超高速電子シャッターを使えば、晴天時の雪原や海岸などの明るいシーンにおいて、開放F値で被写界深度の浅い写真を撮影しても露出オーバーせず、美しい画像を撮影することが可能。開放F値が明るく高性能なXFレンズの撮影シーンを広げます。さらに電子シャッターでの撮影時に、シャッター音、シャッター音量を変更可能。シャッター音を消して撮影することもできます。 - 新フィルムシミュレーション「クラシッククローム」
多彩な色再現や階調表現が可能な撮影機能「フィルムシミュレーション」に、深みのある色合いと豊かな陰影の写真表現が可能な「クラシッククローム」モードを搭載。 - 目で見たままに近い自然な表示「ナチュラルライブビュー」モード
「モニター撮影効果反映」機能をオフにすれば、フィルムシミュレーションなどの撮影効果を反映させず、光学ファインダーのように目で見たままに近い自然な画面表示で撮影することが可能。 - EVF/LCD鮮やかさ調整
画面表示の鮮やかさを11段階で調整可能。また、この機能は、電子ビューファインダーと液晶モニターを個別に設定できます。 - AFエリアダイレクト選択
フォーカスエリアの選択が、ファンクションボタンを押すことなく、十字キーでダイレクトに行えるようになります。 - AE-L(露出固定)/AF-L(フォーカス固定)ボタンの機能入れ替え
AE-L/AF-Lボタンの機能を入れ替えることができるようになります。 - マニュアルフォーカス時にフォーカスエリアのサイズ変更
マニュアルフォーカス撮影において、AF-LボタンでワンプッシュAFを行う際のフォーカスエリアのサイズが変更できるようになります。 - マクロモードダイレクト選択
「マクロ」機能のON/OFFを、メニュー画面を経由せず、ダイレクトに行えるようになります。 - Qメニューのカスタマイズ
使用頻度の高いメニューが一覧表示され、各項目にすばやくアクセスできるQメニューにおいて、表示する項目やその並び順を変更できるようになります。 - 動画フレームレート選択
これまで選択できた60fpsと30fpsに加え、50fps、25fps、映画のような表現効果が得られる24fpsの3種類のフレームレートを選択できるようになります。 - 動画マニュアル撮影
動画撮影時に、あらかじめお好みのISO感度、絞り、シャッタースピードを設定可能になります。絞り、シャッタースピードは動画撮影中にも変更することができます。 - ワンプッシュAFの位相差AF対応
マニュアルフォーカス選択時にAF-LボタンでワンプッシュAFを行う際、高速な位相差AFが機能するようになります。 - 測光エリアのフォーカスエリア連動
スポット測光選択時、測光エリアとフォーカスエリアの位置を連動させることが可能になります。 - プログラムシフト設定領域の拡大
最長4秒のシャッタースピードまでプログラムシフトが可能になります。 - ファンクション(Fn)設定の選択項目追加
ファンクション(Fn)設定の選択項目に、「フラッシュ調光補正」、「シャッター方式」、「モニター撮影効果反映」、「マニュアル露出時表示」、「ロック」を追加。 - instaxプリンタープリント
写真をカメラから直接、スマホ de チェキに送信。チェキプリントが可能です。 - ロック機能
ダイヤル/ボタン/メニュー操作のロック機能を追加。 - 3つのカスタムホワイトバランス
カスタムホワイトバランスが1個から3個に。 - マニュアル露出時表示
マニュアル露出設定でフレーミングする際、EVF/LCDには撮影時の露出、ホワイトバランスを反映した映像が表示されますが、フラッシュ撮影時のフレーミングには撮影時と異なる露出、ホワイトバランスを使用する必要があります。本設定を変更していただくことで、フラッシュ撮影でも適正な露出、ホワイトバランスでフレーミングしていただけるようになりました。 - 「AF+MF」(AF時のマニュアル微調整モード)
オートフォーカス時に、フォーカスリングを使ったフォーカスの微調整が可能になりました。 - PCリモート撮影をサポート
別売ソフトウエア「HS-V5」をサポート。本ソフトウエアを使ったPCからのリモート撮影と、PCへの画像転送が可能になります。
FUJIFILM X-E2(Ver.3.00)/X-Pro1(Ver.3.40)/X-E1(Ver.2.40)の更新内容は以下の通り。
- フォーカスモードに「AF+MF」(AF時のマニュアル微調整モード)を追加。
オートフォーカス時に、フォーカスリングを使ったフォーカスの微調整が可能になりました。
加えて、FUJIFILM X-E2には下記の更新が加わる。
- 独自のカラーモード「クラシッククローム」を追加
多彩な色再現や階調表現が可能な撮影機能「フィルムシミュレーション」に、深みのある色合いと豊かな陰影の写真表現が可能な「クラシッククローム」モードを追加。富士フイルムならではの卓越した写真画質と多彩な絵作りで撮影をお楽しみいただけます。 - インターバルタイマー撮影機能を追加
撮影間隔(1秒~24時間)、回数(999枚まで)、開始時刻を設定可能。タイムラプス動画などのユニーク表現を楽しめます。 - スマートフォンやタブレット端末からリモート撮影ができる機能を「ワイヤレス通信」に追加。
専用アプリ「FUJIFILM Camera Remote」(無料)をお手持ちのスマートフォンやタブレット端末にダウンロードしていただくと、スマートフォンやタブレット端末で離れたところからでも、ワイヤレスでシャッターや露出などの操作ができる「リモート撮影」機能をお使いいただけます。「リモート撮影」では、タッチAF、シャッタースピードなどの基本操作に加え、多様な撮影設定が可能。集合写真や自分撮りはもちろん、自然の中での動物の撮影など、離れた場所から構図を確認して撮影できます。
FUJIFILM X30(Ver.1.01)の更新内容は以下の通り。
- 稀にシャッターボタンの半押し中にAFロックが一部の製品で解除されてしまう現象を改善しました。