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エプソン、業界最高の黒濃度を誇るA3ノビプリンター

PX-5Vの後継。Photoshop/Lightroom用プラグインを用意

 エプソンは、A3ノビ対応インクジェットプリンター「SC-PX5V II」を2014年11月上旬に発売する。同社が2011年3月に発売した「PX-5V」の後継機。店頭予想価格は9万円前後の見込み。

SC-PX5V II

 業界最高の黒濃度を謳う「Epson UltraChromeK3」インクを採用したことで、PX-5V以上の暗部階調表現が可能になったというモデル。黒濃度の向上によりダイナミックレンジが拡大している。最高解像度は5,760×1,440dpi。

 顔料インクでカートリッジの構成はPX-5Vと同様。シアン、ビビッドマゼンタ、イエロー、ライトシアン、ビビッドライトマゼンタ、グレー、ライトグレーに加え、切り替え式のフォトブラックとマットブラックからなる。PX-5Vとインクの互換性はない。

 光沢紙では、粒子を従来比約1.5倍にしたという新しいフォトブラックで黒濃度を向上。マット紙の場合は、インクが表面にとどまりやすいよう組成変更し、表面定着性をよくしたマットブラックを使用。他社製用紙での黒濃度向上も実現したという。また、樹脂コーティングを厚くしてブロンジング低減(乱反射低減)を図った。

 ほかにも、フレーム剛性を高め、紙送り精度やインクの着弾精度を高めたとしている。液晶モニターは2.7型のタッチパネル式となり、チルトに対応した。

 新ソフト「Epson Print Layout」が付属。PhotoshopおよびLightroom専用のプラグインで、テンプレートレイアウト、モノクロ写真プレビュー(ソフトプルーフ機能追加)、他社製紙を純正紙感覚で扱えるカスタムメディア登録を可能とした。

 色管理ソフト「Epson ColorBase 2」は、これまで用紙の種類ごとに20分を要していた測色が1回で済むようになり、トータルでの作業時間を軽減した。測色にエックスライトのColorMunkiが使えるようになったことで、従来のように高価な測色機がなくてもカラーマッチングを行なえるようになったとしている。

 インターフェースは無線LAN、有線LAN、USB接続を装備。スマートデバイスとの接続性向上を意識し、Wi-Fiダイレクト、AirPrint、Google Cloud Printといったプリント方法にも対応する。

 外形寸法と重量は、616×369×228mm、約15kgでPX-5Vと同じ。

(本誌:鈴木誠)