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富士フイルム、新フィルムシミュレーション「クラシッククローム」発表

コダクローム好きにはたまらない?深みのある色合いと豊かな陰影

富士フイルム株式会社は8月26日、デジタルカメラ搭載の「フィルムシミュレーション」に、新モード「クラシッククローム」を搭載すると発表した。

従来のフィルムシミュレーションとの違い

フィルムシミュレーションは、富士フイルムのリバーサルフィルム「Velvia」(ベルビア)や「ASTIA」(アスティア)などの色再現や階調表現を目指した機能。2003年のFinePix F700以来、同社の主だったデジタルカメラに搭載されてきた。

今回追加されるクラシッククロームは、「リアルな表現が持ち味のドキュメンタリーフォトやストリートフォトに適した、深みのある色合いと豊かな陰影を表現できる撮影モード」とのこと。

FUJIFILM X30、ISO200、f/6.4、1/800th、クラシッククロームで撮影 ©Ignasi Raventos
FUJIFILM X30、ISO100、f/3.6、1/300th、クラシッククロームで撮影 ©Ignasi Raventos

さらには、「柔らかい階調」「シャドー部における豊かな陰影「青や緑、赤色などの被写体や背景において色飽和しにくい色調」といった特徴が挙げられており、サンプル画像の印象も含め、生産中止となったコダック社の名フィルム「コダクローム」を想起させる内容となっている(コダクロームについてはあくまでも筆者の感想で、富士フイルムがアナウンスしているものではない)。

また、重厚感のある表現ということで、これまでのフィルムシミュレーションにはなかった、重々しさを強調した表現も期待できそうだ。

クラシッククロームは、9月20日発売の「FUJIFILM X30」より搭載。Xシリーズ新製品に順次搭載されるという。

(本誌:折本幸治)