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ハッセルブラッド、フルサイズAマウント機「HV」のイベントを開催
CMOSセンサー中判カメラ「H5D-50c」は4月上旬に発売
Reported by 本誌:武石修(2014/3/27 18:37)
ハッセルブラッドジャパンは3月27日、2月13日に発売したレンズ交換式デジタルカメラ「HV」のローンチパーティーを在日スウェーデン大使館で開催した。
HVは、ソニーとの協業で作られた35mmフルサイズセンサーを搭載するAマウント機。CP+2014でも展示されていた。価格は税別120万円。国内100台限定だが、完売まではまだ台数に余裕があるという。
なお、3月31日までにHVを購入すると、1型センサーを搭載するハッセルブラッドのコンパクトデジタルカメラ「Stellar」がもらえるキャンペーンを実施している。
会場がスウェーデン大使館なのは、ハッセルブラッドがスウェーデンのメーカーであるため。駐日スウェーデン副大使のウルフ・ソルマック氏は、「桜の開花が始まるこの季節は、日本にとって重要な時期。貴重な美しい季節を記録するには優れたカメラが必要。そこでハッセルブラッドを選ぶのは、自然な選択だと思う」と挨拶した。
また、ハッセルブラッドジャパン社長のウィリアム・ペンライス氏は、「人生はカメラのようなものだ。大切なことにフォーカスし、良いと思ったものをキャプチャーする。うまくいかなければまた撮り直せばいい」との持論を披露した。
会場では、プロフォトグラファーによるHVのデモ撮影が行なわれた。
デモ撮影を行なった腰塚光晃氏は、「現在あるカメラのマックスの機能に加えて、高いデザイン性と100台限定という稀少性がある。ISO6400でもほとんどノイズが無く、雑誌やCDジャケット撮影などの仕事で十分使える。動画のAFがびっくりするくらい早いのも利点と感じた」と評した。
続いて、CMOSセンサー搭載の新型中判デジタルカメラ「H5D-50c」による撮影も行なわれた。CP+2014では3月のリリースとアナウンスされていたが、4月上旬に発売することが明らかになった。
H5D-50cのデモ撮影をした芦崎加奈氏は、「従来の中判カメラよりも高感度画質が良く、今までできなかった表現ができるのが楽しみ。画質が優れるため撮影やレタッチも楽しくできる」と述べた。
H5D-50cはCMOSセンサーの採用により、最高ISO6400での撮影に対応するのが特徴。これまで中判カメラが苦手としていた、十分な照明が無いシーンなどでの活用を見込む。