富士フイルム、レンズ交換式デジカメ「X-E1」を国内正式発表

〜ボディのみ9万円前後、レンズキットは13万円前後

 富士フイルム株式会社は、レンズ交換式デジタルカメラ「FUJIFILM X-E1」を11月上旬に発売する。価格はオープン。海外で9月6日に発表され話題を呼んだ製品で、国内での発売が正式に決まった。



 本体色はブラックとシルバー。

 ボディ単体での販売に加え、新レンズ「XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS」が付属するレンズキットも用意される。

 店頭予想価格は、ボディのみが9万円前後、レンズキットが13万円前後の見込み。



 ノンレフレックス(ミラーレス)構造を採用するレンズ交換式デジタルカメラで、「FUJIFILM X-Pro1」(実勢価格15万円前後)を筆頭とする「Xシリーズ」に属する。FUJIFILM X-Pro1と同じ撮像素子、同じレンズマウントを採用しつつ、ハイブリッドマルチビューファインダーをEVFに簡略化するなどして、本体の小型軽量化を実現した。

 撮像素子には、独自のカラーフィルター配列でローパスフィルターレスを実現したX-Trans CMOSセンサーを採用する。いわゆるAPS-Cサイズ相当で、有効画素数は1,630万。圧電素子による超音波方式のセンサークリーニング機構も備えている。

 感度はISO200-6400。拡張時はISO100-25600。

 最高シャッター速度は1/4,000秒。

 EVFには、約236万ドットの0.5型有機ELパネルを採用。コントラスト比は1:5,000。光学系にもこだわり、ガラスレンズ2枚と両面非球面レンズ1枚を採用した。アイポイントは約23mm。視度調整ダイヤルやアイセンサーも備えている。



 背面モニターは2.8型約46万ドット。記録メディアスロットはSDXC/SDHC/SDメモリーカードに対応する。UHS-Iをサポート。

 ガイドナンバー7相当の内蔵ストロボを装備する。

 電源はFUJIFILM X-Pro1と共通のNP-W126。撮影可能枚数は約350枚(XF 35mm F1.4 R使用時)。

 外形寸法は129×74.9×38.3mm。質量は約350g(バッテリー、メモリーカード含む)、約300g(本体のみ)。

 なお、同じくXシリーズの新製品として、海外では「FUJIFILM XF1」が発表されているが、18日現在、日本での発売は未定になっている。



(本誌:折本幸治)

2012/9/18 14:00