ポラロイド、レディー・ガガとコラボしたモバイルプリンター

〜インスタントカメラ似のデジタルカメラも予告

 サミット・グローバル・ジャパン株式会社は、ポラロイド(Polaroid)ブランドのモバイルプリンター「GL10」を7月30日に発売する。価格は1万7,800円。

インスタントプリンターのGL10。新ZINK Paperを使用するZINKプリンター内蔵デジタルカメラ「Polaroid THREE」(試作機)

プリントサイズが大判化した「GL10」

 ポラロイドが2008年11月に発売した「PoGo」の流れを汲む製品で、レディー・ガガとコラボレーションした新ブランド「Grey Label」(グレイラベル)の第1弾。PoGo同様にZINK社のZero Inkを採用。インクカートリッジやインクリボンを使用せず、ペーパー内の染料結晶を熱で融解し発色させる仕組みだ。

 ただしPoGoにおける「Zink Z1技術」に対し、今回は「Zink Z2技術」を投入することで、いくつかの機能強化を果たしたという。例えば、ペーパーは4.98×7.2cmから7.6×10.2cmに大判化し、オーバーコートも採用。印刷ムラ低減を目的とした補正技術を採用し、より高画質なプリントになったとしている。また、繰り返し印刷やパソコンとのUSB接続に対応する。フル充電からのプリント可能枚数も、10〜12枚から40枚に増加した。

 専用ペーパー「3×4 ZINK Paper」30枚入ボックスを7月30日に発売する。価格は1,980円。

「3×4 ZINK Paper」30枚入ボックス出力したところ。右はポラロイドフィルム風のフレームをつけた状態

 また、PoGoと同様、専用Androidアプリをリリーする予定。Android端末で撮影した写真にエフェクトを施してBluetoothでGL10に送信、プリントするというアプリ。また、USB端子を搭載したことから、Windows、Mac OS Xそれぞれに対応したプリントソフトも提供するという。

PoGoのときと同じようにAndroidアプリをリリース。Windows、Mac OS X用ソフトもリリースする

 なおポラロイドでは、新規に開設したGrey Labelサイトで購入予約すると、300名に3×4 ZINK Paper30枚入ボックス1箱、オリジナルポストカード1枚、オリジナルレザー携帯ストラップ1個をプレゼントするキャペーンを行なう。応募受付は7月12日から。

専用ペーパー1箱がもらえる購入予約キャンペーンも実施する

 GL10の販路として最も注力するのが、携帯電話ショップという。その次がカメラ量販店などのリテールショップチャネル。ついでオンラインショップチャネル。加えて雑貨・書店・アパレルショップチャネルでの販促にも取り組む。

 販売に先行して、GL10のタッチ&トライスペースも設ける。場所は、ドコモスマートフォンラウンジとAND market霞が関。期間は7月20日〜9月19日までとなっている。


プリンター内蔵デジカメ「Polaroid THREE」も

 ポラロイドが新たに立ち上げたGrey Labelは、2011 International CESでコンセプトを発表、レディー・ガガをプロデューサーに迎えて創設。先行して海外で一部商品の展開が始まり、このたび日本でもGL10を皮切りに正式導入となった。

レディー・ガガからのメッセージ

 ポラロイドとレディー・ガガとは数回にわたるクリエイティブセッションを通じて密に連携し、ブランドの方向性を打ち出したという。そのデザインインスピレーションとして、「クリエイティブかつ共有可能なすぐに手に入る楽しさ」、「高い芸術性」、「機能性とファッション」、「未来志向」をポラロイドは挙げている。

 今回のGL10に続き、Grey Labelブランドからは、カメラサングラス「GL20」、インスタントデジタルカメラ「GL30」などのリリースが予定されている。いずれも2011 International CESでポラロイドが参考出品していたもの。発売時期は未定。

Grey Labelのカメラサングラス「GL20」同じくGrey Labelのインスタントデジタルカメラ「GL30」

 加えて発表会では、「Polaroid THREE Instant Digital Camera」(Z340)の告知も行なわれた。2010年発売の「Polaroid TWO」に続く製品で、よりインスタントカメラ「Polaroid One」に近いルックスになるという。Grey Labelとは別のインスタントデジタルカメラになる。

Polaroid THREEを手に持つ執行役員 商品戦略・マーケティング部の永冨泰高部長Polaroid THREE。上面にチルト式の液晶モニターを備える
排紙は前面から。GL30と違い、曲面を採用したフォルム

 GL10と同じく3×4 Zink Paper対応のプリンターを内蔵、撮影した写真をプリントできる。プリント前のトリミングも可能。「ポラロイドクラシックフレーム」などのフレーム合成機能を搭載し、自分で作成したフレームをインストールすることも可能という。

 1,400万画素の撮像素子、単焦点レンズ(デジタル4倍ズームが可能)

 電源はリチウムイオン充電池。撮影枚数は75枚、印刷可能枚数は25枚。記録メディアはSDメモリーカード系。USBケーブルも備える。動画記録機能も搭載予定。

 2.7型の液晶モニターは上方向にチルト可能。ストラップ取り付け部が3カ所あり、両吊りのほかハンドグリップの装着も想定している。

 詳細な仕様および価格は未定。発売は2011年秋を予定している。

液晶モニターを立てた状態給紙部
記録メディアスロットなど背面には三脚ネジ穴を備える

 そのほかサミット・グローバル・ジャパンンは、ウェアラブルカメラのブランド「iON」を発表した。第1弾として「EYE ON the ACTION」を9月後半に発売する。価格は1万2,800円。

 サイクルスポーツ時にヘルメットに装着して使用するなど、スポーツ愛好家がメインターゲット。500万画素CMOSセンサー、120度広角レンズ、microSDカードスロットなどを採用する。本体は防水深度20m。白色光および赤外光のLEDも搭載する。

 2,560×1,920ピクセルのJPEG、1,280×720ピクセル/30fpsのAVI動画の記録が可能。

EYE ON the ACTION(レッド)。ほかにイエローとブラックをラインナップ
EYE ON the ACTION(レッド)背面


(本誌:折本幸治)

2011/7/12 17:12