写真甲子園出場校が参加する「東日本大震災復興応援プロジェクト」が発足


 写真甲子園実行委員会は19日、写真甲子園に出場経験のある高校写真部が中心となり、震災の復興を応援する「高校写真部による東日本大震災復興応援プロジェクト」が発足したと発表した。第1弾として、東日本大震災復興事業「とうほく元気祭り」会場で、高校写真部による写真の展示・撮影を実施。写真の撮影と展示を介して、被災地への応援メッセージと被災地からの返答をやりとりする。

 具体的には、埼玉栄高等学校写真部が被災地への応援メッセージを撮影、作品を会場で展示し、被災地に届ける。メッセージはA3サイズのスケッチブックに太マジックで記入。その後5月下旬以降に、宮城県柴田農林高等学校写真部が被災地からの返事メッセージを撮影し、その写真を非被災地で展示することで、被災地からの返事を届ける。写真甲子園会場での展示など、双方のメッセージを同時に見てもらえる機会も設定したいという。

 とうほく元気祭りは、5月28日および29日に仙台市・勾当台公園いこいのゾーンで開催。上記の2校に加えて、宮城県内の高校写真部の参加(現在募集中)や、写真家の鹿野貴司氏、土屋勝義氏、広田泉氏らも参加する予定。

 写真甲子園(全国高等学校写真選手権)は、全国の高校写真部・サークルに新しい活動の場や目標、出会い・交流の機会を提供し、学校生活の充実と特別活動の進行に寄与することを目的に、1994年より開催。埼玉栄高等学校写真部と宮城県柴田農林高等学校写真部はともに、写真甲子園の出場および優秀賞受賞の実績を持つ。



(本誌:折本幸治)

2011/5/19 18:10