カシオ、屋内でも測位可能な“ハイブリッドGPS”搭載の「EX-H20G」

〜世界140都市の地図データを内蔵。著名撮影スポットの写真も収録

 カシオは、屋内でも位置情報を測位可能なGPS搭載コンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-H20G」を11月26日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。カラーはブラックとシルバー。

ブラックシルバー

 GPS衛星からの位置情報とモーションセンサーによる自立測位を組み合わせた「ハイブリッドGPS」により、屋内でも位置情報付きの写真を撮影できるというコンパクトデジタルカメラ。1月の「2010 International CES」に参考出品し、9月に開催した「フォトキナ2010」で正式発表した。モーションセンサーには3軸の加速度センサーと3軸の方位センサーを採用し、独自のアルゴリズムで屋内においても連続した位置情報を取得するという。

 カメラの状況に応じた測位タイミングや電力制御を行なうことにより、少ない消費電力で位置情報の測位を可能にしたとしている。撮影画像に位置情報(緯度、経度、方位、地名情報)を記録し、現在地や撮影した撮影画像を地図上に表示するほか、世界の著名な観光地の撮影スポット約1万点の写真を収録し、現在位置から観光スポットまでの直線距離を表示できる。カメラの電源をオフにして移動した行程も軌跡として記録可能。

 また、世界約140都市の地図データと日本12都市の詳細地図を収録。約100万件の地名データベースを内蔵した。撮影画像に撮影場所の地名情報を重ねて表示およびプリントすることもできる。

 撮像素子は1/2.3型有効1,410万画素のCCD。感度はISO80からISO3200。映像処理エンジンはマルチCPUと2つの画像処理回路を持つ新開発の「EXILIM ENGINE HS」を搭載。CCDシフト式の手ブレ補正機構を採用する。

 レンズは35mm判換算の焦点距離24-240mm相当、開放F3.2-5.7の10倍ズーム。撮影可能範囲はマクロ時で約7cmから。

 動画機能は最大1,280×720ピクセル/30fpsのH.264。本体にHDMI出力端子を備える。液晶モニターは3型約46万ドット。

 撮影モードには撮影シーンや三脚使用の有無などをカメラが自動で分析する「プレミアムオート」を搭載。「人物メイクアップ」や「風景メイクアップ」のほか、撮影画像や動画に動くキャラクターを合成する「ダイナミックフォト」も利用できる。

 電源はリチウムイオン充電池の「NP-90」。撮影可能コマ数は約600コマ。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。無線LAN内蔵メモリーカード「Eye-Fi」にも対応する。内蔵メモリーは14.5MB。

 本体サイズは102.5×67.5×28.8mm。重量は約216g(撮影時)、約172g(本体のみ)。

ブラック
シルバー

【2010年10月19日】「レンズは35mm判換算の焦点距離24-240mm相当、開放F3.2-5.7の20倍ズーム」との誤記を「レンズは35mm判換算の焦点距離24-240mm相当、開放F3.2-5.7の10倍ズーム」に改めました。



(本誌:鈴木誠)

2010/10/19 12:35