ペンタックスフォーラム、窪田正克写真展「知床 世界自然遺産」


 ペンタックスフォーラムは、窪田正克写真展「知床 世界自然遺産」を10月27日から開催する。

(c)窪田正克


知床の大自然の中で、動物を描き続けていた動物画家の撮影取材をしたことが、私と知床の初めての出会いであった。

冬を迎えアムール川で発生した流氷が、尾白鷲・大鷹・トド・アザラシを引き連れながら、北海道の東北部オホーツク海側に到達する。

半島先端の流氷は、海流と風に押し流され、怒涛の如く根室海峡に侵入し南下する。

やがて春になり、流氷が溶け始めると、食物連鎖の原点となるプランクトンが大量発生し、これを求めて多くの魚類や鳥類、クジラ類が集まってくる。最近は、18メートルを越えるマッコウクジラも見られ、根室海峡を遊泳するそのスケールの大きさに圧倒される。

今、この瞬間も知床では、様々な動物と自然のドラマが展開されているに違いない。

初めてヒグマと出会ったとき、強烈な感動を覚え、寒さとともに震えが止まらなかったことは、忘れることができない体験であった。

私は、これからも撮り続けていくであろう知床の動植物と自然が、いつまでもその姿を変えることなく、呼吸する楽園であって欲しいと願っている。

(作者コメントを引用)

  • 名称:窪田正克写真展「知床 世界自然遺産」
  • 会場:ペンタックスフォーラム
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)ペンタックススクエア内
  • 会期:10月27日〜11月8日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日16時終了)
  • 入場料:無料
  • 休館日:火曜日

(デジカメWatch編集部)

2010/10/13 00:00