パナソニック、24-90mmレンズを搭載した「LUMIX DMC-LX5」
LUMIX DMC-LX5 |
パナソニックは、「LUMIX DMC-LX5」を8月20日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は6万円前後の見込み。カラーはブラックのみ。
35mm判換算24-90mm相当、開放F2-3.3の3.8倍ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラ。2008年8月に発売した「LUMIX DMC-LX3」の後継機種となる。前機種のDMC-LX3は24-60mm相当、開放F2-2.8の2.5倍ズームレンズを搭載していた。レンズ銘は「ライカDCバリオズミクロン」を継承。超解像技術を搭載し、5倍のiAズームも利用できる。
撮像素子は1/1.63型有効1,010万画素のCCDセンサーを搭載。アスペクト比を変えても画角を維持するマルチアスペクトに引き続き対応する(アスペクト比1:1の場合のみ切り出し)。感度は最高ISO3200(通常時)、画素混合でISO6400、ISO12800にも対応する。手ブレ補正機構は「POWER O.I.S」を搭載した。
撮像素子のサイズと有効画素数はDMC-LX3と同じだが、オンチップレンズなど変えて集光効率を高めた。感度はDMC-LX3比で約30%向上し、スミアも減少したという。画像処理エンジンは「ヴィーナスエンジンFHD」を搭載する。RAW記録にも引き続き対応。
DMC-LX3との外観上の主な違いは、よりホールド性の高いグリップを採用した点や、アスペクト切り替えスイッチに「1:1」のポジションを追加したことなど。アクセサリーシューにはマイクロフォーサーズカメラ「LUMIX DMC-GF1」と同時発売のライブビューファインダー「DMW-LVF1」の装着が可能になった。
また、背面のジョイスティックに代わりに、マイクロフォーサーズカメラのLUMIX Gシリーズが採用するタイプの後ダイヤル(押し込み操作に対応)を採用。サイズはDMC-LX5のボディサイズに合わせた小振りなものを搭載している。
加えて、これまでは撮影モードと再生モードの切り替えスイッチを備えていたが、DMC-LX5は再生ボタンを採用した。ほかにもカーソルキーの右方向(従来はストロボ設定)にISO感度設定を割り当てるなどの変更が見られる。
撮影機能関連では、新たにステップズームを搭載した。ズームレバーを動かすたびに24/28/35/70/90/135/200/300/400/500/600/800mm相当の焦点距離を段階的に切り替えられる。再起動時にズーム位置を記憶する「ズーム位置メモリー機能」との組み合わせも利用可能。「MF位置メモリー機能」も搭載する。
AF速度は従来比約40%向上という約0.3秒。起動時間は約1.1秒としている。最高シャッター速度もDMC-LX3の1/2,000秒から1/4,000秒(F4以上)に高速化した。マルチポイントAFはDMC-LX3の11点から23点に増えている。追尾AFも利用可能。
動画記録は新たにAVCHD Liteに対応。本体上部に録画ボタンを備え、最大1,280×720ピクセル/60p(センサー出力30fps)で記録できる。動画撮影時にマニュアル露出設定を行なえる「クリエイティブ動画モード」も搭載した。動画時のズーム操作も可能。
液晶モニターは3型46万ドット、アスペクト比3:2でDMC-LX3と同じだが、バックライトの変更により色再現性をsRGB比1.3倍に向上。特に赤やオレンジの再現性が上がったという。
バッテリーはID認証対応のものに変更した。撮影可能コマ数は約400枚。
本体サイズは109.7×65.5×43.0mm。重量は約271g(撮影時)、約233g(本体のみ)。
アクセサリーは本体サイズおよびレンズ径の変更により新しいものとなった。18mm相当の広角撮影を行なえるワイドコンバージョンレンズ「DMW-LWA52」、光学アクセサリーを装着可能にするレンズアダプター「DMW-LA6」、速写タイプの本革ケース「DMW-CLX5」を新規にラインナップする。DMW-CLX5はブラックとレッドを用意し、いずれのカラーも通常販売を行なう。
【2010年7月30日】製品画像を追加しました。
2010/7/30 14:00