富士フイルム、「FinePixViewer」に3D動画ファイルの合成機能


FinePixViewer

 富士フイルムは25日、同社製デジタルカメラの同梱ソフト「FinePix Viewer」の最新版を公開した。バージョン番号は5.5.31J。アップデートの対象となるFinePix Viewerのバージョンは1.x~5.5.30J。対応OSはWindows XP/Vista。

 更新内容は、3D動画ファイルの合成機能の追加。2つの2D AVIファイルから1つの3D AVIファイルを作成するもので、利用可能な2D AVIファイルは、富士フイルムが8月8日に発売したデジタルカメラ「FinePix REAL 3D W1」で記録した動画に限る。

  FinePix REAL 3D W1では、AVIを拡張した3D動画記録「3D AVI」形式による記録が可能。3D AVIは、FinePix REAL 3D W1が搭載する2つのレンズおよび撮像素子でとらえた2ストリームの映像を1ファイルに格納したもので、FinePix REAL 3D W1や、同時発表のデジタルフォトフレーム「FinePix REAL 3D V1」で再生すると、3D表示が行なえる。また、3D AVIをWindows Media PlayerなどのPCソフトで再生することも可能で、その場合は通常のAVIとして再生可能。左側のレンズで記録したストリームを再生する。

 FinePix REAL 3D W1に付属する従来のFinePix Viewerには、3D AVIを2D AVIに分割する機能があった。2ストリームを1ストリームにすることで、右側のレンズが記録したストリームだけを再生できる。

 こうして分割生成した2D AVIを3D AVIに戻すのが、今回のアップデートによる新機能。元の3D AVIファイルを失った場合でも、2D AVIから復活できる。さらにおまけ機能として、3D AVIへの統合の際、ストリームの左右を入れ替えることが可能。カメラによる記録では不可能な3D映像を生成できる。

 なお今回の更新に伴い、FinePix Viewerにおける「FinePix BIGJOB HD-3W」向けの画像加工検出機能と、動画共有サイト「YouTube」へのアップロード機能が無効となる。

(本誌:鈴木誠)

2009/8/26 17:57