ソニー、「α700」の生産完了を告知


 ソニーは、デジタル一眼レフカメラ「α700」の生産完了を発表した。ボディのみの「DSLR-A700」、レンズキットの「DSLR-A700P」(DT 16-105mm F3.5-5.6が付属)ともに生産を完了したという。

α700とDT 16-105mm F3.5-5.6カールツァイス DT 16-80レンズキット

 α700は、ソニーとして2製品目のデジタル一眼レフカメラとして2007年11月に発売。ハイアマチュア向けモデルを謳い、ユーザーにとっては実質的にコニカミノルタの「α-7 DIGITAL」の後継機といえる存在だった。当時はまだフルサイズ機の「α900」が存在せず、エントリーモデル「α100」の上位、ラインナップ中の最上位機種との位置付けにあった。

 DT 16-105mm F3.5-5.6とのレンズキットのほか、Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZAを組み合わせた「カールツァイスDT 16-80mmレンズキット」の登場も話題を呼んだ。

 APS-Cサイズの撮像素子、ボディ内手ブレ補正、アンチダスト機能、ペンタプリズムファインダーなどを採用。ソニーαでは初めてのCMOSイメージセンサー搭載機であり、センサーの愛称「Exmore」(エクスモア)は、1年後にソニーが投入した上位モデル「α900」にも受け継がれている。

 また、画像処理エンジン「BIONZ」も現行機種に続く技術。「クリエティブスタイル」もα700が最初の搭載機であり、Fnボタンとジョイスティック状のマルチセレクター使った「クイックナビゲーション」もα700から。そのほか、防塵防滴を配慮した設計ながらも、約690gに抑えた軽量ボディも特徴だった。

 7月14日現在、ソニーから後継機種についてのアナウンスはない。

(本誌:折本幸治)

2009/7/14 17:45