ニュース

Phase One、新開発の1億画素センサーを搭載した「IQ3 100MPトリクロマティック」

ベイヤーカラーフィルターの再設計で色再現性を向上

IQ3 100MP トリクロマティック

Phase One Japan株式会社は9月13日、デジタルバック「IQ3 100MP トリクロマティック」を発表した。価格はデジタルバックのみで税別490万円、カメラボディ・レンズ付きで税別560万円。

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社との協業による、新開発の1億画素CMOSセンサーを搭載するデジタルバック。ベイヤーカラーフィルターを一から再設計することで、これまで難しかった新緑の緑、エメラルドグリーン、空の青、原色の赤、ショッキングピンク、海老茶色、肌の色などを忠実に再現できるようになったという。

センサーサイズは53.4×40.1mm。低感度域はISO35まで拡大された。高感度はISO12800まで対応。長時間露光は最長60分。

Phase One Japanによると、これまでのベイヤー配列フィルターではRGB各色の感度の違いや波長域の重複があり、色が濁ったり再現しにくい色をソフトウェアで調整していたという。いっぽうIQ3 100MPトリクロマティックのCMOSセンサーは、RGBカラーフィルターの配列自体は既存のベイヤー(Bayer)配列と同じものの、フィルター各色が取り込む色の波長や感度を見直し、RGBそれぞれを均一に取り込めるように設計したのが特徴だという。

Phase One Japan提供のイメージ図。トリクロマティックのRGBフィルター(左)は、透過する色の波長が重複しない特別なもの。右は標準的なRGBフィルターで、透過する色の波長が重複する部分があり、その部分の色は再現がしにくくなるという。
XFカメラとの組み合わせイメージ

本誌:鈴木誠