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ソニー、電池事業を村田製作所に譲渡

減損375億円を計上 2016年度業績を下方修正へ

ソニー株式会社は10月31日、電池事業を村田製作所グループに譲渡すると発表した。譲渡金額は175億円。

譲渡の対象は、国内におけるソニーエナジー・デバイス株式会社の電池事業、中国およびシンガポールにおける製造拠点、国内外の販売拠点や研究開発拠点のうち電池事業に関連する資産と人員。

ただしソニーブランドで展開中のUSBポータブル電源、アルカリ乾電池、ボタン・コイン電池、モバイルプロジェクターなど一般消費者向け販売は対象外としている。

対象事業のソニーグループ社員約8,500名は、村田製作所グループが雇用を受け入れる予定。

これに関連してソニーは2016年度連結業績見通しにおいて、コンポーネント分野の営業損失として減損約330億円、税金費用45億円を見込んでいる。

ソニーエナジー・デバイスでは、デジタルカメラ向けリチウムイオン二次電池の生産を担当している。2015年度の売上高は1,562億円。所在地は福島県郡山市。