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ニコンD5にフリッカー低減など機能追加

最新ファームウェアが公開 9点ダイナミックAFも

ニコンは6月23日、デジタル一眼レフカメラ「D5」用の最新ファームウェアを公開した。動画記録時間の延長、静止画のフリッカー低減などの機能向上を含む。

バージョン番号はC:Ver.1.10。更新内容は次の通り。

動画記録可能時間を最長29分59秒に延長

[画像サイズ/フレームレート]および[動画の画質]の設定にかかわらず、最長29分59秒まで動画記録が可能になった。これまで最長3分だった4K UHD(3,840×2,160)動画も同様。なお、4K UHDの微速度撮影は最長3分。

動画ファイルは各4GBを上限に最大8個のファイルに分割して記録され、「ViewNX-Movie Editor」で結合できる。

「静止画のフリッカー低減機能」を追加

蛍光灯などの照明のちらつき(フリッカー)によって画像の一部に露出ムラが生じたり連写時に明るさがばらつくことがあるが、[フリッカー低減機能]を[有効]に設定すると、フリッカーによる明るさのピークをカメラが検出し、常に「明」のピークでシャッターが切れるよう自動的にタイミングをずらして撮影するという。屋内スポーツを高速シャッターで撮影するシーンなどに有効としている。

なお、フリッカー低減機能の使用は、ミラーアップ時を除くファインダー撮影時に限定。連写では連続撮影速度が低下することもあるという。

AFエリアモード[ダイナミックAF・9点]を追加

選んだフォーカスポイントから被写体が一時的に外れても、周辺のピント情報を利用して追従するダイナミックAFに、新たに[9点]が加わる(従来は25点/72点/153点)。動く被写体の狙った部分に、より狭い範囲でピントを合わせたい場合に有効としている。

「動画撮影時の電子手ブレ補正機能」を追加

FXベースまたはDXベースの動画撮像範囲で動画撮影する際に、手ブレの影響を軽減する「電子手ブレ補正」機能を搭載。上下、左右、撮影レンズを中心とする回転の3方向のブレに対応する。VRレンズとの併用がより効果的としている。画角は若干狭くなり、感度はISO102400までに制限される。