モノクロ写真の撮り方〜初心者編〜

絞りを開放にして一番手前の瓶の文字が見えるようにピントを合わせました。左奥のブラックボードには日本語で文字が書いてあったので、ムードを壊さないようにボカして見せないようにしました。

今回は、モノクロ写真を撮ったことがない方に向けて、モノクロ写真の基本的な撮り方を取り上げたいと思います。

まず、カメラはどんなカメラでもOKです。デジタルでもフィルムでもスマホでも好きなカメラを使ってください。デジカメなら撮影時にカラーで撮って後からカメラ内でモノクロに変換したり、デジタルフィルターなどを使ってモノクロにすることもできますね。

被写体も何でもいいのですが、モノクロ写真がハマりやすいのは瓶や金属、建物など無機質なものが多いです。被写体に動きがないので撮りやすいこともありますので、初心者さんは街角のオブジェやオシャレな看板、異国情緒あふれる街並みなどを撮ってみるといいでしょう。

絞りをF11まで絞って建物全体をシャープに写るようにしました。雲と青空の模様と、街中であることを表したかったので電線をあえて画面内に入れ込みました。

慣れてきたら草花を被写体にしてみましょう。ここで、モノクロ撮影時の露出補正についてお話します。

モノクロ写真では、露出補正はとても重要な表現の手段になります。マイナスに補正することによってコントラストが強くなり、影の部分が引き締まったインパクトの強いモノクロ写真となり、逆にプラスに補正すると光の当たった部分がさらに明るくなり、優しいイメージのモノクロ写真となります。

下の写真を見てください。マイナスに露出補正すると優しいイメージの桜の花もキリッと格好良くなり、プラスに露出補正すると光に溶け込む淡い儚さが表現できました。

露出なし
マイナスに露出補正
プラスに露出補正

また、モノクロ写真を撮るときは、光の当たっている所と影の部分が画面内に両方存在するように画面構成しましょう。

例えば、暗い室内から明るい窓の外を見ているシーンや、日陰に一筋の光がさしているシーンなどが光と影のコントラストが出やすいのでオススメです。

プラスに補正すると室内が明るくなりますが、窓の外の景色は白トビして行きます。メインの子どもの顔もキレイに写っているのでモノクロとしては露出補正なしがベストでしょう!
瓶の入っている箱の文字の濃さを基準にしてマイナスに補正しました。モノクロ写真ではマイナス1/3からマイナス1くらいの補正を行なうとノスタルジックなムードになりやすいです。

モノクロ写真は普段見ているものもまったく違うイメージで描き出してくれるので、最近スランプ気味だな〜なんて行き詰っている上級者さんにもオススメです。

街中が色鮮やかになってくるこれからの季節はモノクロ写真が楽しい季節でもありますので、ぜひ、「今日はモノクロ・デー!」などと遊び心いっぱいでステキなモノクロ写真を撮ってみてください!

撮影機材:FUJIFILM X-T1

(2014/5/31)

(みさき なな)東京都出身。知り合いの写真家の作品撮りにモデルとして関わったことがきっかけで写真に興味が沸き独学で写真の勉強をし、作品を持ち込んだ出版社に編集として入社。2010年独立。現在はカメラ雑誌の編集やWebでのカメラレビュー、写真講座の講師として活動中。「Pentax+」でも記事を連載。 Twitter:@cosaruru ブログ:http://misakinana.com