好みのフィルムカメラに出会えるかも?

「ロモグラフィー」の新空間、秋葉原にオープン!

東京・秋葉原にほど近い「3331 Arts Chiyoda」(東京都千代田区外神田6-11-14)は、地下1階、地上3階の館内にアートギャラリー、オフィス、カフェなどが入った施設。展覧会だけでなく、ワークショップ、講演会など、文化的活動の拠点として利用されているスペースです。

そんな素敵な場所に、ロモグラフィーの新しい空間ができました!

東京都千代田区にある3331 Arts Chiyodaは、千代田区文化芸術プランの重点プロジェクトとしてスタート。旧練成中学校を利用して誕生しました。誰もが気軽に利用できる、新しいアートの拠点として注目を集めています。

フィルムカメラやフィルムを中心としたロモグラフィー製品を取り扱う直営店が、『Lomography+』として新たに生まれ変わり、2013年5月24日にオープンしました。

これまでも、ロモグラフィーの製品は、Lomo LC-A+、Diana F+など、製品の名称に「+」を加え、新しい機能を追加して、魅力的な商品をラインナップしてきました。

新ショップとなるLomography+も、これらの商品と同じように、「+」を加え、新天地で大きく進化していきたいという思いが込められた名称となっています。

真っ白な壁が印象的なスペースは、ギャラリーとしての役割も備え、今後、ロモグラフィーの製品を使用した作品展示なども行なっていくとのこと。
世界中のロモグラフィーで撮影されたアナログスナップ写真を何千枚と並べ、壁のように見立てる“ロモウォール”が店舗内にも作られています。ロモグラファーにはおなじみですね。

さまざまなクリエイター、アーティスト、そしてロモグラファーが行き交うクリエイティブな空間を目指し、文化活動の拠点として多くの人に利用されている場所である3331 Arts Chiyodaを新天地に選んだLomography+。

「ロモグラフィー製品がすべて展示され、購入できるのはもちろんのこと、これまでよりも、さらにワークショップの種類も増やし、フィルムカメラ文化を多くの人たちに体験してもらいたいと思っています。また、ワークショップ以外でも、店舗で製品を購入する前に、商品を試して頂けるようなサービスも考えていくつもりです」と、アシスタント ジェネラル マネージャーの星希依子さん。

代表取締役社長の北川卓司さん(左)と、アシスタント ジェネラル マネージャーの星希依子さん

ショップ、ギャラリー、ワークショップスペース、現像ラボというロモグラフィーを形成するすべての要素が一か所に集約され、これまで積み重ねてきたアナログカルチャーに新しいチャレンジを加えながら、進化を続けていきたいという熱意があふれていました。

1990年代初頭にロモグラフィーが誕生して以来、現在までいちばんの人気を誇る「Lomo LC-A」。その最新モデルが「Lomo LC-A+」です。
2012年末に発売された、ブローニーフィルムを使用する中判カメラ、「Belair X」も高い人気を誇っています。
35mmフィルムを、スマートフォンを使用してスキャンできる「SMARTPHONE FILM SCANNER」。誰もが手軽に使える便利なスキャナーは、アナログフィルムをWebで発信するための新たな道具として人気です。

この日、オープン初日のイベントとして、オープニングパーティを開催。200人以上のロモグラファーたちが集まり、新しいLomography+の誕生をお祝いしました。

パーティには200人以上の人たちが集まり大盛況!

メインイベントとして、公募によって集まった写真を使用し、ロモウォールを制作するなど、ロモグラフィーならではのパーティとなりました。

たくさんの写真をアウトプットし、一枚一枚板に張り付けて、ロモウォールを制作しました
フィルムのパトローネを利用した、メッセージカード制作コーナーも人気
撮影に使えるかわいい小道具をDIYできるコーナーも大にぎわい。できあがった小道具を持って記念撮影する姿がたくさん見られました

アナログ写真文化の発信基地として、今後の展開にも注目の集まるLomography+。3331 Arts Chiyodaを拠点に、新たな一歩を踏み出しました。

フィルムカメラ未体験のカメラ女子さんも、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

(2013/5/31)
笠井里香
出版社の編集者として、メカニカルカメラのムック編集、ライティング、『旅するカメラ(渡部さとる)』、『旅、ときどきライカ(稲垣徳文)』など、多数の書籍編集に携わる。2008年、出産と同時に独立。現在は、カメラ関連の雑誌、書籍、ウェブサイトを中心に編集、ライティング、撮影を務める。渡部さとる氏のworkshop2B/42期、平間至氏のフォトスタンダード/1期に参加。