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OP/TECH「Rain Sleeve」
~ありそうでなかった“超低価格"レインカバー
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D3とAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8 G (IF)にRain Sleeveを装着。左手はギリギリ入るが、無理に入れなくても操作は可能だ
雨が続くこの季節、気になるのがカメラとレンズの防水対策だろう。防滴構造の製品が増えたとはいえ、降りしきる雨の中で被写体を待っていると、楽天的な筆者でさえ「こんなに濡らして本当に大丈夫か?」と不安になることしきり。そもそも防滴ではない機材を持ち出した日に限り、雨に降られることもある。
古くから防水対策としてメジャーなのが、ホテルの消耗品として知られるシャワーキャップとタオルの組み合わせだろう。完璧な防水性能はもちろん期待できないものの、費用対効果を考えると、多くのアマチュアが「まあこれで良し」としている気持ちもよくわかる。個人的には、コンビニなどでもらうビニール袋が入手性・耐候性とも良好なので頻繁に使うが、利用意図としてはシャワーキャップと同程度の意識だ。
OP/TECHの「Rain Sleeve」(レインスリーブ)は、そうした手軽な雨よけニーズを汲んだレインカバーだ。値段は1,050円で、パッケージには2枚のRein Sleeveが入っている。輸入代理の銀一のコメント「シャワーキャップよりは使い易い、ぐらいの気軽な感覚の商品です」から、その製品コンセプトが伝わるだろうか。1枚500円強という価格からして、これまでのレインカバーとは毛色の違う撮影用品であることは間違いない。
パッケージを開いて出てくるのは、望遠レンズ+カメラボディを覆う形に裁断されたビニールの筒。ビニールは高級レインカバーに比べると厚みが薄く、銀一の「豪雨での撮影や、何度もの反復使用には向きません。旅行時の手軽な雨よけとしてお使い下さい」との説明にも納得できる。とはいえ、ちゃんとレンズを付けたカメラの形を考慮した形状であり、これだけでもシャワーキャップ+タオルを大きく上回る利便性が得られるはずだ。
パッケージの表面。銀一でのオンライン価格は967円
裏面には使い方の説明が
パッケージからRain Sleeveを取り出したところ。2枚入っている
レンズ側先端に口を縛るヒモを装備
レンズ先端に当たる口はヒモで絞ることができ、反対側の口から手を入れて操作する。装着レンズは、フードをつけた70-200mm F2.8クラスに対応。レンズが短い場合、銀一ではボディ側の余りをはさみでカットし、長さを調整する方法を薦めている。
カメラ背面には、レインカバーに良くあるファインダー用の穴も設けられている。ここで高級レインカバーなら、穴の形状が機種やメーカーに適合する専用設計だったりするが、Rein Sleeveは親指ほどの円形の穴があるだけ。これを指で広げてファインダー形状に合わせ、アイカップなどをかぶせる仕組みだ。三脚座を雲台に固定する際にも、自前で穴を開ける必要がある。はさみで切ったり指で広げたりとアバウトだが、その分、機材に対する自由度が高いといえなくもない。
また、ビニールの透明度が思ったより高く、ボディ背面の液晶モニターがしっかり見えるのがうれしい。ライブビューでの撮影も十分可能だった。
背面側の穴を調節して接眼目当てゴムをはめる
シャワーキャップと違い、背面をしっかりカバーしたままファインダーをのぞける
透明素材なので、ライブビューも可能だ
高価なレインカバーに比べると見劣りする点もあるが、サンデーカメラマンが「いざというときのため常備しておく」程度の用途なら問題ないだろう。パッケージから出す前なら、薄くて収納性が良いのも大きな魅力だ。むしろRein Sleeveの使いやすさを一度体験すると、シャワーキャップやコンビニ袋が大変心細いもの感じられる(もともと心もとないものだったが)。
使い捨てが基本と考えると、ある意味本格的なレインカバーを常備するより贅沢なのかもしれないが、「突然の雨に機材を直接さらしたくない、けど大げさな雨対策はおっくう」という大多数のアマチュアカメラマンには、価値あるアイテムだと思う。発売後すぐに銀一の直販サイトで品切れになったことからも、潜在的なニーズの高さがうかがえる。次回入荷は6月下旬とのことだ。
【2008年6月17日】銀一によると、Rain Sleeveを「緊急で取り寄せて本日より出荷再開した」とのことです。
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URL
銀一
http://www.ginichi.com/
製品情報
http://www.ginichi.com/product_info.php?manufacturers_id=26&products_id=4390
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銀一、低価格でコンパクトなOP/TECH製レインカバー(2008/06/02)
( 本誌:折本幸治 )
2008/06/17 00:04
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