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タムラック「5551」

~機内持ち込みサイズのキャリーケース型カメラバッグ

 カメラバッグはショルダー式かリュック式というのが一般的だが、大量に機材を持ち運ぶにはキャリーケース式という選択肢もある。キャリーケースタイプのカメラバッグは、引き手を引いて車輪を転がしながら運ぶため、肩に負担が掛からず長距離移動が楽だ。

 キャリーケース式のものは、さまざまなメーカーから出ていて、サイズもいろいろあるが、大きいものは飛行機に乗るときに預け荷物となってしまう。カメラとわかっていれば多少ていねいに扱ってくれるのではないか……という期待を持ちつつも、やはり目に見えないところへ機材を預けてしまうことには不安を感じる。そこで、長距離移動用のケースを買い換えるときに、航空会社のホームページにある機内持ち込み制限の規格内のものを探してみた。

※機内持ち込みできる荷物の大きさは、航空会社や時期によって異なります。また、本稿で触れている航空会社の機内持ち込み可能サイズは記事執筆時点のものです。機内持ち込みサイズは各航空会社にお問い合わせください。

 そこで見つけたのが米Tamracのキャリーケース「5551」(7万245円)だ。Tamracの英文カタログでは、ひと回り大きな「5552」も機内持ち込み可能とされているが、JALの国内便には持ち込めない大きさだ。そこで若干の収納力ダウンとなるが、5551を買い求めることとした。

 5551は、同社のキャリーケースの一般的な仕様のバリスティックナイロンによる外装生地である。バリスティックナイロンは「防弾チョッキなどに使われていて丈夫」ということで、カメラバッグでは比較的高価な製品に使われている。糸が太く、しっかりした印象で、キャリーケースのようにほかの荷物と擦れる可能性が高い場合に有効なのだろう。

 ハードな印象の外装に対し、カメラ収納部の内装はソフトだ。かなり厚いクッションが外周部に組み込まれている。車輪を通じて機材にショックが伝わるのを防ぐ考えなのだろう。仕切りの生地は一般的なナイロンなのが、ちょっと残念。外周部の素材と合わせたものであれば、より高級感が増すように思われる。

 デフォルトではかなり細かく仕切られているので、機材に合わせて仕切りを取り外して使う。


カメラ2台、レンズ4本を収納したところ。厚みのあるポケットが少ないので、PCの電源コードは仕切りの一画に収納した ケース外周部は柔らかいフレンチパイル素材が貼られているが、仕切りはタムラックの一般的なバッグと同じグレーのナイロン素材だ

ケースのフタ部の開きを制限するストラップ。大きく開くときはバックルを外して対応する フタ部内側には、メッシュに透明なビニールを組み合わせたポケットを装備。予備のバッテリーなど、小物を収納できる

ケース外側は目の粗いバリスティックナイロン製。開閉するジッパープル部はTamracのロゴ入りで、こだわりが見られる ケース表面に、大きなポケットがひとつ装備されている。PCが収納できるようクッションが入っている

引き手は中央のボタンを押すことで伸びる。引き出す量は2段階で選べる
ケースを持ち上げるためのハンドルは上部と側部の2箇所にある。重量を支えられるよう、しっかりした造りだ

 ちょっと心配なのが、プラスチック製と思われる車輪。滑らかに舗装されているアスファルト面やコンクリートの床では全く問題ないものの、目の粗いアスファルトでは車輪が削れてしまうように感じた。この場合はやはりハンドル部を使い、手で持ち上げて運ぶべきなのだろう。

 ハンドル部は革巻きで、重さが掛かっても耐えられるよう、しっかり縫いつけられている。また、カート部の引き手が2段伸縮で、いっぱいに伸ばして使うとちょうどショルダーバッグを載せて移動することもできる。

 ケース自体の自重が5kgくらいと重く、アウトドアでの使用にはあまり向きそうにはないが、飛行機や電車で、大量の機材を持ち運んで移動するときにお薦めのキャリーケースだ。


新幹線に持ち込んでみた。網棚には載せられず、足下のスペースに何とか置くことで対応した
引き手部分は2段階で伸縮できる。フルに伸ばすと引き手部分にショルダーバッグを載せて運んだときにちょうどいい長さだ


URL
  Tamrac(英文)
  http://www.tamrac.com/
  製品情報(英文)
  http://www.tamrac.com/5551.htm


( 木村 英夫 )
2007/12/20 00:20
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