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ケンコー「アングルファインダーKF001」

〜ひそかにブレイク中!

アングルファインダーKF001
 この秋のデジタル一眼レフカメラにおけるトレンドのひとつに、ライブビュー機能が挙げられる。コンパクトデジタルカメラではおなじみのこの機能、デジタル一眼レフに搭載されたときには、正直言ってそう広く関心を得ることができなかったと思うし、各社開発陣も特に注意していないように見えた。まあ、ポーカーフェイスだったのかもしれないのだが、とにかく、日本のメーカーが本気になって頑張ると、もはや、ライブビュー機能はデジタル一眼レフのデファクトスタンダードにさえなりそうな勢いだ。関心はないと書いたけれど、筆者も手ブレ補正可能で可動式液晶を搭載し、AFの多点測距ができる機種ならば使ってみたいと思う。

 さて、今回取り上げるこのアングルファインダーも、光学ビューファインダー像を、プリズムを組み合わせて屈折させてウエストレベルでの撮影を可能とする道具で、画像を拡大して見ることができる。いわば、ライブビュー機能の元祖のようなもので、三脚を用いたマクロ撮影や望遠レンズでの撮影などではおなじみのアイテムだろう。


接眼部は交換式の付属アダプターを用いてカメラへ接続する
 今回とりあげるケンコーの「アングルファインダーKF001」(オープンプライス)は、8月末の発売以降バックオーダーを抱えているという。アングルファインダー自体はフィルムカメラ時代から、カメラメーカー各社からアクセサリーとして用意されているものの、そんなに大々的に売れるような商品ではないはずで、筆者も存在は知っているし、借りたことはあるものの、所有したことはないアクセサリーのひとつだ。以下、そのブレイクの秘密を探ってみよう。

 「KF001」は等倍(1倍)と2.5倍の拡大表示が可能なアングルファインダー。拡大時の倍率が2.5倍(ほとんどの純正品は2倍まで)というのも特徴だが、最大の特徴はなんといってもカメラの接眼部への装着部分がアダプター式になっており、アダプターを交換することで容易に各社カメラに装着できる点だ。具体的には角形のアイピースを持つキヤノンEOS(A)用、同(B)用、ニコン用、ペンタックス用、および、ケンコーフィルム一眼レフカメラKFシリーズの5種類のアダプターが付属している。

アダプター名対応機種
for EOS(A)キヤノンEOS/1V、VHS、1N、1NRS、1NHS、1、1HS、10、100P、100、
Kiss 7、Kiss 5、kiss Lite IIIL、kiss LiteIII、kiss III、New Kiss、Kiss、
1000、1000S、RT、620、630、650、700、750、850、
1Ds Mark II、1Ds、1D Mark II N、1D Mark II、1D、5D、
10D、20D、20Da、30D、D30、D60、Kiss D、Kiss DN、Kiss X
for EOS(B)キヤノンEOS/3、5、7、7S、55
for NIKONニコン/D50、D70、D70S、D80、D100、D200、
F80、U、Us、U2、FE10、FM10、F50D、F60D、F70D、プロネア、
600i、F-601、F-601M、F-501、F-401X、F-401S、F-401、
F-301、FG-20、FG、EM、フジフイルム/FinePix S5 Pro
for PENTAXペンタックス/*ist、*istD、*istDS、*istDS2、*istDL、*istDL2、
K100D、MZ-3、MZ-30、MZ-60
for KFケンコー/KFシリーズ一眼レフカメラ


ニコンD70に装着した図。手前の倍率切り替えレバーで、中央部分を等倍と2.5倍での表示切り替えができる。また、視度は中央の視度調整リング(細かいローレットの刻まれた部分)で調整できる
 上の表はパッケージ対応表より転載した。なお、ここには表示されていないが、ケンコーのWebサイトにはEOS(A)用は今年度発売のEOS 40Dに、ニコン用はD40、D40Xと富士フイルムFinePix S1 Pro、 S2 Pro、S3 Proに、ペンタックス用はK10Dにも対応とある(10月25日現在)。そのほか、キヤノンEOS-1Ds Mark III、同1D Mark IIIとフィルムカメラのペンタックスMZ-5、MZ-5N、MZ-7、MZ-Sでも使用可能と思われる。詳細はケンコーまで問い合わせていただきたい。

 そして、これだけのカメラに対応しながらも、実勢価格が9,980円程度と、各社純正品の半額程度で購入できるところが大きな魅力なのだ。実際に筆者の周囲で「この値段だから買ってみた」という声も聞いた。編集部から借用して遅まきながら筆者も使用してみることにした。

 実際にフィールドに持ち出して使用してみた感想から述べたい。まず、造作はしっかりできており、各部の動作も重からず軽からずでクリック感もほどよい感じだ。使用前は、接眼部への装着がアダプター式とのことで装着時の感触がいかがなものか気になったものの、実際に使ってみた限りではがたつきや遊びもなくてこの点に関しての心配は無用だった。筆者はお世辞にも機材の扱いがていねいとはいえないないし、現場では特に刻一刻と変わる光の加減を気にして、カメラに装着したまま走り回ったり、そのままバッグに収納してしまった。そんな使い方をさせてもらったものの不都合は生じなかったことは報告しておこう。


縦位置、横位置への回転が可能で、クリックは計12カ所。クリック感はほどよい感じで、各部の動作にがたつきもなくしっかりしている
 少々気になったのは、ファインダーに少々アンバー方向の色みがあること。コーティングかプリズム部の蒸着によるもので、昔から機種によってこういうものはあるので、それほど目くじらを立てるようなKF001特有の現象ではなく、画質に影響を及ぼすものでもないので、慣れれば気にならない。

 ニコンの純正品と比べると気になるのは、アイピース部分のゴムが少々硬めで、かつ断面の角を落としていないために堅さが気になる。また、ニコン用アダプターを使ってニコン製カメラで用いるときには気にならなかったものの、アダプターを交換して他メーカー製のカメラで撮ると、機種によってはアダプターとカメラ側のアイピース部分に少々がたつきが見られることは大変惜しまれる。アングルファインダー自体の精度はいいので、アクセサリーのこうした部分はもったいないな、と感じてしまう。パーマセルテープを少々用いればがたつきはなくなるのではあるが。

 とはいえ、結論からいえば、純正品の半額程度で購入でき、しかも、各種カメラで使用可能なKF001のアドバンテージは大きい。揚げ足取りのようなケチをつけたものの、この価格でならば筆者でも買ってもいいかな、と思えるし、「これを使って何かいつもとは違う撮影を楽しめないか」との夢想も広がる。お使いのカメラが角形アイピースを持つ対象機種だったら、マクロ撮影はもちろんのこと、望遠レンズを使った撮影でも正確なピント合わせに役立つはずだ。


1倍時のファインダーの見え方。なお、四方のゆがみは撮影に使ったコンパクトデジタルカメラのゆがみでもあるので、ここではケラレの有無だけを確認してほしい
2.5倍拡大時。さすがに画面周辺部はケラレてしまうがこれはあたりまえ。純正の製品だって2倍以上に拡大したら画面周辺部はケラレる

作例

  • 作例のリンク先のファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。

  • 作例下の撮影データは、使用カメラ/使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/撮影モード/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。


縦位置で試してみる。まだヒガンバナが満開になる前だし、わざわざアングルファインダーを使わなくてもいいのでは、と思われるかもしれないが、撮影者を落ち着かせて画面内を確認させる効果があることを知った。いまだから言えるが、D70のファインダーは見やすいとはいえないので、アングルファインダーで拡大像を見ながら撮影した。
ニコンD70 / AF-S Zoom Nikkor DX 18-70mm F3.5-4.5 G (IF) / 3,008×2,000 / 絞り優先AE / 1/40秒 / F9 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 44mm
横位置の作例。ヒガンバナはアップにすると花の形が美しいわけではないし、形の関係できれいにボケてくれないので、実はアップでは画面をまとめるのが難しい。あまり絞るべきではないとは思うものの、ボケの部分が多すぎるのも間抜けに見えるので、F4.5まで絞ってみた
ニコンD70 / AF Zoom Nikkor 80-200mm F2.8 D / 3,008×2,000 / 絞り優先AE / 1/100秒 / F4.5 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 44mm


URL
  ケンコー
  http://www.kenko-tokina.co.jp/
  製品情報
  http://www.kenko-tokina.co.jp/camera/430972.html

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ケンコー、キヤノン/ニコン/ペンタックスに対応する一眼用アングルファインダー(2007/07/13)


( 丸橋 馨 )
2007/11/06 00:36
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