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ベルボン「ULTRA MAXi mini」

〜カメラバッグに入る! 一眼対応ローポジション用三脚

 「カメラバッグに三脚を入れて一緒に持ち運べたら」という希望はずいぶん前からある。三脚は「重くて、大きく、かさばるもの」という常識があり、過去には、細長い三脚ケースとカメラバッグを一体化した製品を出したメーカーもあった。しかしそれが長続きしなかったことから見れば、あまり成功しなかったのだろう。

 一方「軽く、小さい三脚」というものも存在するが、一般的にはコンパクト向けで一眼レフに向くものではない。ごく一部でテーブル三脚的な、伸びない三脚で小さく運べて一眼レフも使える、というものが存在するだけだ。

 Photokina 2006でベルボンから発表された「ULTRA MAXi mini」(1万2,600円)は、一見テーブル三脚に見えるが、ある程度の高さまで伸ばすことができ、一眼レフにも対応できるという、今までにない画期的な三脚。最近になって日本仕様モデルが発売となったので、早速チェックしてみた。

 まず目をひくのが、圧倒的な小ささ。いわゆるテーブル三脚サイズで、小さめのカメラバッグにもスッポリ入ってしまう。たたんだサイズは20cmを切るため、ちょっとした望遠レンズの感覚である。

 ただ、持った感覚は見た目の軽快さと異なり、金属製ならではのしっかりした感触がある。本格的な造りで、同社のULTRAシリーズ共通の開脚システムが搭載されている。脚取り付け部のレバーを横にスライドさせると、3段階の開脚角度を選べ、一般的な開脚度から、ミドルポジション、ローポジションを指先ひとつで調整できる。

 脚部を閉じると、標準開脚の角度に自動的に戻されるラチェット機構がついており、操作性がよい。開脚角度の変更でローポジションのセットや、段差のある接地面への対応ができ、フィールドでの撮影に役立つ。

 最もローポジションにセットする場合、中央にあるセンターポールが地面に接触してしまうため、ポールの下半分を切り離すことになる。センターポール自体を回せば、ネジ式で固定されている部分が外れる。脚3本全てをローポジションにセットし、センターポールを外せば、カメラを地面から13.6cmの高さにセットすることができる。搭載されている雲台自体の高さが約8cmあることを考えれば、驚異的な低さといえるだろう。

 サイズの大きな三脚でローポジション撮影をするときに、脚が被写体周辺に引っかって邪魔になることがあるが、ULTRA MAXi miniは脚の長さ自体が短いので、草花の撮影により適しているといえるだろう。


畳むとカメラバッグにスッポリ入ってしまうコンパクトさ
開脚を行なうには、脚取り付け部のレバーをスライドさせる

開脚角度を3本それぞれセットした様子。角度は個別に選ぶことができる
センターポールは2分割式。ポールの下半分を回すだけで、外すことができる

最もローポジションにセットすれば、地面からカメラ台までの高さが13.6cmと、かなり低くできる

 ULTRA MAXi miniは、ベルボン独自の「ダイレクトコンタクトパイプ」という伸縮方式を持つため、見た目のコンパクトさに比べると、伸ばした高さが確保できる、という特長がある。一般的な三脚は、パイプにナット(ネジ)やレバーを設け、三脚を伸縮させる必要がある。畳んだ長さに対し、伸縮に必要なナットやレバーがある分、伸び率が低くなる。ダイレクトコンタクトパイプは変形タイプの溝が2本入った丸パイプが、溝同士の位置が動くことによって「締まる」、「緩む」という構造のため、一見テーブル三脚のように見えるコンパクトさと、ある程度の高さを両立しているのだ。

 三脚の石突にあたる部分の周囲にゴムの凹凸があり、これを手がかりにパイプを回転させる。すると、パイプのロック部分が緩み、伸縮が可能となる。任意の位置まで伸ばしたところでパイプ全体を反転させれば固定する。パイプの長さは途中でも固定することが可能だ。一般的な三脚の段数が3段か4段のところ、ULTRA MAXi miniは段数が5段と多いのも、伸ばしたときの高さを確保するのに貢献しているのだ。

 三脚を5段全段伸ばし、センターポールを引き上げてカメラをセットすると、伸ばした高さは膝の高さくらい。フィールドで花を撮るのに使うには、十分な高さといえる。

 標準装備の雲台は「QHD-51」。ベルボンの中程度のサイズとなる自由雲台である。三脚に比べて大きいように思えたが、使ってみると一眼レフでもしっかり固定でき、安心感がある。Photokina2006で展示のモデルは、クイックシュー式だったが、今回、日本発売となったモデルはカメラ台そのものを回転させてカメラを固定するネジ留め式。日本市場の要望に合わせたためだという。


石突部分を回転させるとロックが解除でき、脚の伸縮が可能となる
脚を全段伸ばし、センターポールを引き上げると膝くらいの高さにセットできる

ULTRA MAXi miniには、自由雲台QHD-51が装備されている。カメラの固定は、雲台の固定を緩めてカメラ台全体を回す
ケースが付属しており、カメラバッグに三脚を一緒に入れるのに抵抗がある人も安心

 ベルボンはかつて「MINI-F」というローポジション撮影専用の三脚をラインナップしていたが、MINI-Fが本格的な三脚を小型化したような造りで、悪く言えば「ゴツい」感じがあった。しかしULTRA MAXi miniはスマートなデザインとスムーズな使い勝手を実現している。1本で膝下までのローアングル撮影を全てカバーするので、フィールドで草花を撮る用途に最適の三脚だ。



URL
  ベルボン
  http://www.velbon.com
  製品情報
  http://www.velbon.com/jp/catalog/ultra/ultramaximini.html


( 木村 英夫 )
2007/04/26 01:43
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