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Made Products「カメラアーマー」
~シリコンジャケットで一眼レフを保護
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カメラアーマーを装着したD80と18-70mm F3.5-4.5 G
シリコン製のジャケットを被せることで製品を保護し、外観をカスタマイズする文化は、iPodあたりで始まったように記憶している。近年ではコンパクトデジカメ用のシリコンジャケットなども登場しているが、ついにデジタル一眼用のシリコンジャケットが登場した。
その名も「カメラアーマー」(オープンプライス、店頭価格1万円前後)。米Made Productsの製品だが、国内ではハクバ写真産業が取り扱っている。ニコンD80用とキヤノンEOS 30D用が用意されている。ここではD80用を試してみた。
カメラアーマーという製品名どおり、カメラボディの保護を目的としたものだ。真っ黒で分厚いシリコンラバーでできていて、ルックスは二の次になっている印象。実際、D80にかぶせてみると、とても日本製とは思えない大雑把なつくりの怪しいカメラに見えてしまう。が、ボディはばっちり保護してくれそうだ。
ボディに密着するようにできているので、被せるのにやや苦労するが、不器用な筆者でも3分ほどで完了した。被せる際にはストラップやレンズ類を取り外す必要があるが、カメラアーマーの厚みのせいでストラップをホールに通しにくくなる。頻繁に着脱するようなものではない、ということだろう。
ボディ用とレンズ用のアーマー、液晶モニター用カバー、レンズキャップをレンズアーマーに結びつける紐が付属する
D80とカメラアーマー
本体底面は保護されないが、液晶モニターにはちゃんとポリカーボネート製の透明な保護カバーが付属している。もっともD80には最初から純正のカバーが付いていて、見ると形状は純正品とまったく同じだった。
カメラアーマーから露出する(保護されない)のはファインダー接眼部、左肩のモードダイヤルと右肩の表示パネル、電源スイッチとシャッターボタン、グリップ前後のコマンドダイヤル、マルチセレクター(十字キー)とフォーカスエリアロックスイッチ、フォーカスモードレバー、内蔵ストロボ、AF補助光ランプ、リモコン受光部、メモリカードスロットと端子のカバー部分だ。露出している部分、たとえば電源スイッチやコマンドダイヤル、メモリカードスロットなどのカバー類は厚いカメラアーマーに埋もれる形になるため、やや操作しづらく感じるかもしれない。
このほかの操作部材、つまり背面液晶モニター周辺のメニューボタンなどやAE-L/AF-Lボタン、ドライブモードボタンやストロボモードボタン、レンズ取り外しボタンや絞込みプレビューボタンなどはカメラアーマー上から操作することになる。カメラアーマーにはボタンに重なる部分にちゃんとボタンとアイコンが刻印されていて、どのボタンがどこにあるかわかるようになっている。カメラーアーマーごと押して操作することになるが、意外にも操作感は悪くなく、ちゃんと反応してくれる。あまり反応がよくなくて操作しにくくなるのは露出補正ボタンだけだった。
グリップもカメラアーマーの厚みの分だけ太くなるし、感触も変わるが、ホールドしにくくなるわけではない。
アーマーの厚みでストラップを取り付けにくくなる
背面ではファインダーと視度調節ダイヤル、コマンドダイヤル、マルチセレクター、フォーカスエリアロックスイッチ、メモリカードスロットカバー、アクセスランプ、液晶モニターが露出する
メモリカードスロットカバーはすこし開けにくいこともある
端子類のカバーも露出する
ストロボは問題なくポップアップする
カメラアーマーはボディのジャケットだけでなく、レンズ用のジャケットも用意されている。レンズ先端に被せることでレンズを保護しようというものだが、この取り付け位置を決めるのが思案のしどころだ。ズームリングやピントリングにかぶさらず、レンズの繰り出しなどを妨害しないところにうまくはめる必要がある。D80に装着していた18-70mm F3.5-4.5 Gでは本体にうまく被せることができず、レンズフードに被せてみた。
レンズ用のジャケットは過剰に思えるようなゴツゴツとしたデザインになっていて、保護性能も高そうならルックスの迫力も増す。が、18-70mmではレンズフードよりも5mmほど先端が飛び出てしまうため、広角側でケラレが発生した。なので、使用時は先端を後方にめくって、ケラれないようにする必要があった。
レンズアーマーはレンズフードにかぶせてみた
フード先端から飛び出る部分でケラレてしまうため、撮影時はめくってケラレを防ぐことに
カメラのどんな機能も阻害されないように巧妙につくられているが、ポイントはグリップの感触や操作感が変わるのを許容できるかどうかだろう。カメラの扱いが荒い筆者としては、多少の感触悪化には目をつぶって、アーマーによる保護性能を取りたい。なにより、いろいろなものが入った通勤カバンや引き出しに、ボディが傷つくのを恐れずにカメラを放り込めるのがうれしい。
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URL
ハクバ写真産業
http://www.hakubaphoto.co.jp/
製品情報
http://www.hakubaphoto.co.jp/hakuba/index.html
Made Products(英文)
http://www.camerarmor.com/
( 本誌:田中 真一郎 )
2007/01/16 01:07
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