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ナショナルジオグラフィック「NG2475 Medium Shoulder Bag」
帆布カメラバッグの新たな決定版?
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「ナショナルジオグラフィック」といえば、黄色い縁の表紙の自然写真がいっぱいのグラフ誌を思い浮かべる。冒険、探検というイメージがあるが、改めて調べてみると、米国のナショナルジオグラフィック協会が、1888年10月に出した会員誌が原点だという。現在では日本語版も売られており、世界の様々な自然、生活などをすばらしい写真で伝えてくれる。
その「ナショナルジオグラフィック」の名を冠したカメラバッグが、フォトイメージングエキスポ2006において日本向けに発表され、いよいよ今年10月にボーゲンイメージングから発売となった。シリーズでいくつかのサイズがある中の、中型ショルダーバッグが「NG2475」(15,750円)だ。
似た素材感のバッグにドンケのバッグがあるが、ドンケは新聞社の記者が作り上げたブランド。こちらは探検家のバッグ、ということでちょうどライバル関係のように思える。
最近では、ドンケはカメラバッグとしてばかりでなく、ファッションアイテムとしても売られることがあるそうだ。カメラバッグの中には、外観がいかにもカメラバッグっぽいものと、一見カメラバッグに見えないものがあるが、このナショナルジオグラフィックのカメラバッグシリーズは間違いなく後者であろう。帆布の素材感と真鍮の金属感が「天然素材の造りのよいバッグ」をアピールする外観を作り出している。
一見それほど大きくないように見えるこのバッグだが、収納力はどうだろうか? 手元のD200とD100を持ち出して調べてみた。
バッグの内部には、レンズを入れるためのクッションボックスがある。その両脇には、カメラ2台を上から入れることができる
クラシックな外観とは異なり、PCも収納可能な設計で実用性に優れる。B5サイズ用だが、iBookは入る
ドンケなら、バッグ中央部に「田」の字型のレンズを入れるクッションボックスがあるが、NG2475は「目」の字型。大口径レンズなら2本収納でいっぱい
A4判より少し大きいくらいの高さ、横幅で、一般的なカメラバッグよりもスリムな奥行きの割に、意外なほど収納力がある印象。取り外し可能なレンズ用クッションボックスには、80-200mm F2.8クラスまでの長くて径が大きいレンズも収納可能だ。バッグ自体の高さがあるのがいいのだろう。デジタル一眼レフ+レンズも、レンズを下向きにして入れれば、2台収納可能だ。ただ、奥行きがないので、EOS-1D系やD2系などの大型ボディは、レンズを外して入れるしかないようだ。
PCの収納部は、デジタル一眼レフ使用を前提として考えた場合、必要な装備だろう。設計時からノートPC対応、というのは新しいカメラバッグならではの利点と思う。
フラップ部は、真鍮製のボタンで固定する。プラ製のバックルなどを使わないところに「こだわり」が感じられる。適度な力で閉じることができ、金具の造りの良さを感じる
フラップ部の裏地がそのまま延長されていて、ジッパーで内蓋ができるようになっている。裏地部分はリップストップポリエステルと思われる素材。帆布と異なり、多少は防水性が期待できそう
ジッパー固定の内蓋がわずらわしい、という人は丸めてベルクロで固定できる。こうすれば、フラップのみの開閉で、カメラを取り出せる
背面のポケットは、A4近いサイズがあるものの、入り口が狭いのでA4の雑誌は入らない。地図などを収納するには便利そうだ
幅広のストラップは金具で固定されている。取り外しはできないが、力がかかる部分なので、安心感は高い。ストラップの肩パッドは、裏表がない仕様だ
ポケットは全部で5つ。背面に1つと、フラップ表側に2つ。フラップを上げたところに2つである。表のポケットはメモリカードなどを入れるのに便利だ
フラップを上げたところのポケット。少し厚みがあるものでも対応できそう。双眼鏡を入れると探検家の気分だ
容量が大きい割に大げさに見えないのが、このバッグの良さだろう。帆布の素材感はカジュアルな服装に似合う
アースカラーの色調やサイドにポケットを付けないスリムなデザインなど、カメラバッグぽくないところが、ナショナルジオグラフィックのカメラバッグの魅力だと思う。
カメラ2台を入れると、カメラにつけたレンズが2本、クッションボックスの中に入れたレンズ2本がおおまかな収納量となると思うが、ズームレンズの性能が向上した今なら、昔のようにレンズをたくさん入れていく必要はないだろう。むしろPC対応の方がありがたい。収納力とファッション性から、新たな帆布カメラバッグの決定版になるのではないだろうか。輸入カメラバッグの新ブランドとして、今後とも注目したい。
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URL
ボーゲンイメージング
http://www.bogenimaging.jp/
National Geographic
http://www.nationalgeographic.com/
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ボーゲンイメージング、National Geographicブランドのカメラバッグ(2006/10/20)
( 木村 英夫 )
2006/12/14 01:46
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