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ハクバ「モノスタンド10」

軽量一脚とテーブル三脚を組み合わせたアイデア商品

 「手ブレは気になるけど、三脚では場所をとるからどうしよう?」という祭りや運動会などの撮影にピッタリなのが一脚。最新のデジタル一眼レフには、ボディ内に手ブレ補正が入るようになってきたものの、そうでないカメラには安いコストで、簡単に上下ブレを防げるのが魅力だ。また同じ撮影場所でじっと待機する場合は、ブレに関係なく一脚の出番。カメラを同じ高さにずっと構えても腕が疲れない。

 ただ、一脚は使うときの長さを優先するため、畳んだ長さが50cm以上になる製品が多い。三脚に比べれば軽さはずっと軽いものの、持ち運びの長さが手軽さをスポイルしてしまうのだ。そこで今回チェックしたのがハクバ写真産業の「モノスタンド10」(4,410円)。10段式の一脚で、持ち運びがかなりコンパクトになるという。さらにテーブル三脚にも使えるというアイデア商品だ。

 パッケージを見てみると、ちょっと前のキヤノンのデジカメ「PowerShot G3」の写真で使用例が掲載されている。レンズ一体型の高画質タイプデジカメ、というのがこの製品の対象機種なのだろう。一脚は、手を離すと立たないのだから、対応荷重という問題はないと思えるので、EOS 20Dとコンパクトなレンズの組み合わせで使ってみた。


たたむと単なる「短い棒」になってしまう。長さは25cmほどと短いので、カメラバッグの中に入れることもできる
グリップ状になっている部分を開くようにすると、脚が出てくる

テーブル三脚として使った状態。デジタル一眼でも「セルフタイマーで記念撮影」という使い方なら十分だ
 まず、グリップに組み込まれている脚を引き出して、テーブル三脚として使ってみた。グリップ部に脚が収納されている状態では、ちょうど四角い断面形状になり、手がかかりやすくなっている。脚にはロックなどはなく、90度回転させるようにして引き出す。今回使ってみた「モノスタンド10」は、シルバーのモデルで、脚も一見金属製に見えるが、脚を裏側から見ると塗装されたプラスチック製であることがわかる。

 テーブル三脚として使用するときは、パッケージに「レンズ側に太い脚がくるよう」注意書きが書かれている。カメラの重量がかかる方向がレンズ部分のため、脚と脚の間にレンズがくると不安定になりやすく、転倒するリスクがあるからだろう。一眼レフを載せても、不安定感はない。ただ、組み込まれている自由雲台は、長めのレンズには対応できなさそうだ。記念撮影用として割り切って使うのがよさそうだ。


一脚のパイプは「ダボ式」といわれるロック方式。ロックを緩めて、パイプの先端を持って引き出す
パイプの引き出し部の上部にあるナットを締めてロックする

自由雲台が固定装備されている。カメラの固定はボールの固定を緩めて、カメラ台全体を回す方式だ
ストラップが装備されているので、左手に通すと転倒を防止することができる

一脚として使用した状態。一脚自体を握るとブレの原因となるので、カメラをホールドする 縮めるときはナットを緩めて先端を押し込む

 一脚として使用するときは、パイプの先にあるナットのロック部分を緩め、パイプの先端を持って引き出す。記念撮影用の三脚によく見られる「ダボ式」というロック方式で、パイプを引き出すことにより、パイプの中のロック機構がバネで飛び出してきて固定する方式だ。

 10段という、ものすごく多い段数を実現できるのもこのダボ式の脚パイプを採用しているからで、プロ用の一脚に使われているナット式だと、ネジの回す個数が多すぎて実現できないだろう。ミドルクラスの一脚に使われているレバー式のロック方式でも、5段くらいまでが一般的。ただ、ダボ式のパイプ伸縮方式では、途中の長さで固定することはできず、一番たたんだ状態か、一番伸ばした状態か、いずれかの長さでしか使えないというデメリットがある。

 ダボ式の脚伸縮方式は、伸ばすときは「パイプを勢いよく伸ばす」ようにするが、しまうときは「パイプの先端を押して戻す」方法のため、上から勢いよく押さえると、縮んでしまう可能性がある。モノスタンド10では、ダボ式のロックの最上段にナット式のロック機構をつけることで、固定の安心感を高めている。パイプを縮めるときは、ナット式のロックを緩めた上で、パイプの先端にある石突部分を手のひらで押さえつけるようにして戻す。

 短くたためて軽い一脚だけに、伸ばしても140cmと目の高さに対してやや短いのと、タワミが感じられるのが難点だ。10段式を実現するために、パイプの厚みが薄いのが原因だろう。また、ダボ式の三脚のパイプは真鍮製のため、アルミ製品よりも大きさの割に重く感じられる。一般的な一脚は、自分の足と一脚でちょうど三脚を形成するように、一脚をやや斜めにして構えるとよいが、このように細くてタワミ感のある一脚は、なるべくまっすぐ立てて使うのがコツ。まっすぐカメラの重量をかけることで、タワミ感をなるべく出さずに使うことができる。

 秋の撮影では、光が夏に比べて弱いため、日陰になるとスローシャッターになりやすい。ちょっと出かけて撮影するなら一脚は便利だろう。また、一脚は自立しないから記念撮影は撮れない。テーブル三脚があれば便利だ。その両方を1本で兼用できるモノスタンド10。デジタルコンパクトやムービーはもちろん使えるが、デジタル一眼レフでも標準ズームくらいなら何とか使えるだろう。



URL
  ハクバ写真産業
  http://www.hakubaphoto.co.jp/
  製品情報
  http://www.hakubaphoto.co.jp/hakuba/product/01tripod/102840.html


( 木村 英夫 )
2006/11/16 00:27
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