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ハクバ「デジカメ撮影スタンド」

デジタル時代の持ち運び型複写台

 文書や写真の複写という写真の用途は古くからあり、かつては、カメラメーカーが純正の複写装置を出していた時代があった。フレーミングが正確にできて、接写が得意な一眼レフ用に、トランクに入れて持ち運ぶようなスタイルの大がかりなものだった。

 デジタルになって大きく変化したのは、コンパクトカメラでも接写ができるようになり、背面の液晶モニターで確認すれば、正確なフレーミングもできるようになったからではないだろうか? そんなコンパクトデジタルカメラ用に作られたのが「ハクバ デジタル撮影スタンド」(19,425円)だ。

 コンパクトデジタルカメラ用(このスタンドの搭載カメラ重量は700gまでとある)のため、折りたたみ式のスタンドでスマートに持ち運べるようにできている。以前の一眼レフ用複写装置は、被写体を置く「台板」が、大きく、重いため、持ち運び用としては使えないものだったことを考えれば、大きな進化だ。

 製品のパッケージも細長い箱で、小型三脚が入っているかのような印象。以前の複写台とは大きく異なる。現在はコピー機の普及により、以前のような文書の複写という用途は少ないとは思うが、それでも、元データのない貴重な写真や絵を複写することはあるし、ネットオークションなどにアップするため、小物を自宅で撮影する機会はあるだろう。


 まず、パッケージから出してみる。ポール部とベース部が切り離された状態で入っており、ポール部の底に付いているネジを外して、ベース部の底からねじ込んでいく。ベース部からズレないように、ベース部にはガイドの凸部がでている。固定ネジとの2カ所で動かなくなるため、がたつきがない。組み立て自体は簡単だ。

 スタンド自体の重量は1,070gだが、ベース部が重い。重心を下げることによって、安定させるのであろう。ポール基部の調整で、ポールは90度前まで倒せるようになっており、倒し方によっては、一見、不安定なように見える角度にセットできるが、重心がベース部にあるため、コンパクトデジタルカメラを載せたくらいでは、問題ないようだ。

 ポール上部には、小さな自由雲台がついている。雲台の固定を緩めて、カメラ台全体を回してカメラをねじ込むスタイルだ。


自由雲台つきの「ポール部」と3つの板からなる「ベース部」。ケースが付属している ベース部中央にポール取り付け部分がある。ポール底にはガイドが入る穴と、固定ネジ用の穴があいている

ベース部の底からポール固定用のネジをねじ込んでいく ポール上部の自由雲台に、コンパクトデジタルカメラを取り付ける

ポールは2段伸縮式。前に傾けた状態だが、意外と不安定ではない ポール基部には、角度調整部分がある。真上から前方に90度の範囲で倒せる

知人の娘が書いた絵。オリジナルを複写することにした

オリンパス μmini DIGITALで撮影
うっかりストロボをオンにしたまま撮影。反射がでてしまった
オリンパス μmini DIGITALで撮影
ストロボを発光禁止にし、セルフタイマーで撮影した。紙のシワは気になるが、オリジナルに近い感じだ

 複写のライティングは、専門的には「ライトを2灯、45度の角度で当てる」というものだが、今回は簡便に、和室のふすま越しの外光を活かして撮影した。スローシャッターになるが、コンパクトデジタルカメラの場合、ケーブルレリーズがつかない。そのため、セルフタイマーを使用した。カメラの傾きなどを自由雲台で細かく調整するのはコツがいるが、あとからPC上でトリミングすることとした。

 大がかりな準備でなく、自宅の卓上で簡単に複写できるというメリットを考えれば、一眼レフで複写しなくてもいいのでは? と思うくらいだ。楽に小物を撮影したい、という人にお勧めだ。



URL
  ハクバ
  http://www.hakubaphoto.co.jp/
  製品情報
  http://www.hakubaphoto.co.jp/hakuba/product/02accessory/303063.html


( 木村 英夫 )
2006/08/10 00:08
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